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目次
南方熊楠
A5判/上製/628頁
初版年月日:2016/12/30
ISBN:
978-4-7664-2362-4
 
(4-7664-2362-3)
Cコード:C3039
税込価格:4,860円
南方熊楠
――複眼の学問構想

目次


T 教養の基盤としての東アジア博物学
U 西洋科学との出会い
V 進化論と同時代の国際情勢
W アメリカにおける一東洋人として
X ハーバート・スペンサーと若き日の学問構想
Y 「東洋の星座」と英文論考の発表
Z 「ロンドン抜書」の世界
[ フォークロア研究における伝播説と独立発生説
\ 「南方マンダラ」の形成
] 「十二支考」の誕生
終 章 複眼の学問構想
  あとがき
  初出一覧
  注
  参考文献
  南方熊楠顕彰館蔵書中のハーバート・スペンサー著作への書き込み
  「ロンドン抜書」目録
  欧文人名索引
  人名・事項索引


<目次・詳細>

 1 南方熊楠研究の変遷
 2 『南方熊楠 一切智の夢』における分析
 3 南方熊楠邸資料調査と研究の進展
 4 本書『南方熊楠 ―― 複眼の学問構想』の位置づけ
   凡例

T 教養の基盤としての東アジア博物学
 1 幼少期に親しんだ和漢の書籍
 2 『和漢三才図会』との出会い
 3 『和漢三才図会』と東アジアの博物学
 4 フォークロアとしての東アジア博物学
 5 アメリカ・英国時代の熊楠と和漢書
 6 東アジアの科学に向ける視線
 7 英文論考における『和漢三才図会』の活用
 8 『和漢三才図会』から「十二支考」へ
 9 「十二支考」における博物学思考
 10 東アジア博物学と「十二支考」

U 西洋科学との出会い
 1 鳥山啓の影響
 2 自作の教科書「動物学」
 3 「動物学」の四つの稿の比較
 4 動物の分類法に関して
 5 「動物学」における博物誌的記述について
 6 和歌山中学卒業から東京遊学へ

V 進化論と同時代の国際情勢
 1 東京での生活
 2 東京大学予備門での学修
 3 進化論への傾倒
 4 モースの跡を追って
 5 東アジア情勢を見る目
 6  『佳人之奇遇』に受けた影響
 7 予備門の退学と和歌山での静養
 8 アメリカ行きの決断

W アメリカにおける一東洋人として
 1 サンフランシスコ到着とビジネス・カレッジ入学
 2 日本人福音会
 3 ランシングでの農学校時代
 4 「人種」に対する視線
 5 「予はのち日本の民たるの意なし」
 6 アナーバーでの学問生活
 7 ミシガン大学博物館とスティア
 8 アマチュア博物学者カルキンスとの交流
 9 ジャクソンヴィルの中国人社会とのつきあい
 10 フロリダ南部・キューバへの旅
 11 江聖聡との友情
 12 その後の江聖聡

X ハーバート・スペンサーと若き日の学問構想
 1 アメリカ時代の進化論受容
 2 ウォレスをめぐる議論
 3 ハーバート・スペンサーの影響
 4 日本におけるスペンサー受容と熊楠
 5 トーテミズムに関する書き込み
 6  『社会学研究』への書き込み
 7  『社会学原理』の読解と英文論考への応用
 8 記述社会学から「ロンドン抜書」へ
 9 『第一原理』とその問題点
 10 熊楠によるスペンサー批判の変遷

Y 「東洋の星座」と英文論考の発表
 1 ロンドンでの生活環境
 2 一八九三年秋の二つの出会い
 3 「東洋の星座」の執筆過程
 4 中国・インドの星座比較
 5 「東洋の星座」の立論の甘さとその自覚
 6 「東洋の星座」の可能性
 7 「東洋の星座」の反響
 8 『マンチェスター・タイムズ』での熊楠紹介
 9 「拇印考」とその反響
 10 熊楠の英文執筆とアーサー・モリスン

Z 「ロンドン抜書」の世界
 1 大英博物館図書室での抜書開始
 2 「ロンドン抜書」の体裁
 3 筆写文献の言語別・内容別分類
 4 「ロンドン抜書」見返しに見られる文献の分類
 5 「ロンドン抜書」における人類学構想
 6 ムーラ『カンボジア王国』の筆写
 7 ヨーロッパと日本の文化衝突・交流
 8 航海・旅行記集成の活用
 9 ハクルート叢書
 10 ユールの東西交渉史研究
 11 時間的・空間的に拡がる旅行記の採取
 12 「異文化接触」と旅行記
 13 「セクソロジー」への傾倒
 14 ヴィクトリア時代の社会と性に対する規制
 15 「ロンドン抜書」と「ロンドン私記」

[ フォークロア研究における伝播説と独立発生説
 1 「マンドレイク」と「さまよえるユダヤ人」
 2 大英博物館での文献収集による増補
 3 ヨーロッパにおける伝播説の台頭
 4 熊楠による比較説話研究の展開
 5 マンドレイクと商陸の類似についての結論
 6 「さまよえるユダヤ人」に関する熊楠自身の評価の揺れ
 7 帰国後の伝播説に関する論文
 8 「燕石考」における共感理論

\ 「南方マンダラ」の形成
 1 書簡による土宜法龍との対話
 2 シカゴにおける万国宗教会議
 3 因果律の説明としての「事の学」
 4 科学から真言密教へ
 5 曼陀羅に関する法龍からの教示
 6 華厳経の影響
 7 粘菌とマンダラ
 8 因果の交錯としての宇宙
 9 「やりあて」と異常心理
 10 マンダラからエコロジーへ

] 「十二支考」の誕生
 1 帰国後の研究環境
 2 ディキンズとの共同作業による日本文学の翻訳
 3 『ノーツ・アンド・クエリーズ』への投稿
 4 「ロンドン抜書」調査の再開
 5 柳田国男との協力
 6 熊楠的文体の誕生
 7 「十二支考」虎の回における方法論
 8 高木敏雄宛書簡と「十二支考」への助走
 9 「腹稿」による論理の組み立て
 10 「十二支考」と熊楠の学問世界

終 章 複眼の学問構想
 1 従来の学問分野と南方熊楠
 2 「萃点」へと迫る複眼思考
 3 南方熊楠の学問構想がもたらすもの


  あとがき
  初出一覧
  注
  参考文献
  南方熊楠顕彰館蔵書中のハーバート・スペンサー著作への書き込み
  「ロンドン抜書」目録
  欧文人名索引
  人名・事項索引
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