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目次
戦後アジア・ヨーロッパ関係史
A5判/上製/312頁
初版年月日:2015/12/30
ISBN:
978-4-7664-2289-4
 
(4-7664-2289-9)
Cコード:C3331
税込価格:4,400円
戦後アジア・ヨーロッパ関係史
冷戦・脱植民地化・地域主義

目次

序章 戦後国際政治史の新しい視角   細谷雄一
 はじめに ―― 戦後国際政治史を問い直す
 T アメリカ中心の視点を相対化する
 U 「四つの分断」 ―― ドイツ・中国・朝鮮半島・インドシナ
 V 西側世界の協調と分裂
 W 地域間関係の萌芽


 第T部 冷戦・分断・脱植民地化

第1章 西側同盟のグローバル化 ―― ヨーロッパ冷戦からアジア冷戦へ   細谷雄一
 はじめに ―― 遠く離れた関係
 T ヨーロッパ冷戦と東アジア冷戦
 U グローバルな西側同盟へ
 V グローバルな戦略と西側同盟の軍事化
 おわりに

第2章 フランスと東アジア、1945−1951年
―― 「第二次世界大戦の論理」と「冷戦の論理」のはざまで   宮下雄一郎
 はじめに
 T フランスと「世界大戦」
 U フランスの復興をめぐる政治と日本
 V サンフランシスコ講和条約とフランス
 おわりに

第3章 イギリスと東アジア、1945−1948年
―― 英中友好通商航海条約交渉を中心に   林 大輔
 はじめに
 T 戦後イギリスの中国政策と極東政策の形成
 ―― イギリスの役割と対米関係の模索
 U 英中友好通商航海条約交渉
 おわりに


 第U部 戦後アジアにおけるイギリス

第4章 コモンウェルスの絆 ―― マクミラン首相のアジア歴訪、1958年   小川浩之
 はじめに
 T コモンウェルス首相会議から「小さな地域的困難」へ
 U インド ―― ネルーとの対峙
 V パキスタン ―― イスラーム共和国の困難
 W セイロン ―― 洪水被害への支援問題
 X シンガポール ―― 自治への歩み
 おわりに ―― コモンウェルス歴訪からの帰国とその評価

第5章 帝国の終焉と同盟の解体 ―― イギリスの脱植民地化政策とSEATO   水本義彦
 はじめに
 T SEATOの創設
 U マラヤ連邦の独立
 V ラオス内戦
 W マレーシアの創設とシンガポール基地問題
 X マレーシア紛争とベトナム戦争の開始
 Y 英軍のスエズ以東撤退計画
 おわりに

第6章 イギリスの核不拡散政策とインド、1964−1968年   小林弘幸
 はじめに
 T 背景 ―― 1964年10月までの核不拡散をめぐる国際環境
 U インド核武装への懸念
 V インドへの「安全保障」提供の検討
 W 「コモンウェルス核戦力」構想
 X インドの核不拡散条約参加問題と構想の終焉
 おわりに


 第V部 東西ドイツとアジア

第7章 「一つの中国」と東西ドイツ ―― 中国と西ドイツの国交正常化    福田 円
 はじめに
 T 「中国」と東西ドイツ
 U 東方政策と中国
 V 中国と西ドイツの国交正常化交渉
 おわりに

第8章 東西ドイツ関係と日本 ―― 1966−1981年   鈴木 均
 はじめに
 T 日・西独経済関係と、日欧貿易摩擦
 U 東独という国家と、ヴィリー・ブラント
 V すれ違う日本と西独――イランをめぐる食い違い
 W ミドル・パワー間の共同歩調の模索
 ―― 領土問題、ベトナム戦争と、対中・対東独関係
 X 東独との国交正常化 ―― 伸び悩む貿易と、活発な文化交流
 Y 東独首脳の訪日「ラッシュ」
 おわりに

第9章 似て非なる関係 ―― 南北朝鮮、東方政策、EC諸国、1969−1975年   山本 健
 はじめに
 T 1970年代の南北接近
 U 二つのドイツ、二つのコリア?
 V 国連と第三世界諸国
 W 大国との関係
 X EC諸国と朝鮮半島
 おわりに


 第W部 地域間関係の形成

第10章 地域間関係の制度化 ―― ECのASEAN政策、1975−1980年   黒田友哉
 はじめに
 T EPCとASEAN
 U EC・ASEAN関係の政府間主義化(1) ―― 大使級対話の創設
 V EC・ASEAN関係の政府間主義化(2) ―― 閣僚会議の創設
 W EC・ASEAN協力協定の成立
 おわりに

第11章 冷戦と日欧政治・安全保障関係   鶴岡路人
 はじめに
 T 日欧関係の再出発
 ―― 日米欧「三本柱」論とその後
 U 冷戦の危機と日欧
 V 政治と経済の狭間で
 W 冷戦終結から冷戦後へ ―― 「冷戦ファクター」再考
 おわりに

あとがき
索 引
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