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目次
改善活動のマネジメント
A5判/上製/240頁
初版年月日:2015/09/30
ISBN:
978-4-7664-2246-7
 
(4-7664-2246-5)
Cコード:C3034
税込価格:2,970円
改善活動のマネジメント
問題発見・解決能力を組織に蓄積する

目次

第1章 改善とは何か?
 1 はじめに
 2 改善もイノベーションも構造的には変わらない
 3 改善の利点・効果
 4 管理と改善
 5 本書の構成

第2章 日本企業における改善活動の実態
 1 はじめに
 2 改善活動の進捗状況
  2.1 改善進捗度の高い企業の特徴
  2.2 改善進捗度の低い企業の課題
 3 国内工場と海外工場の改善マネジメントの違い
  3.1 改善アプローチの違い
  3.2 経営トップが重要と考える要因の違い
  3.3 改善活動における課題の違い
 4 まとめ:調査結果から導かれた6つの知見

 第T部 基礎編
 問題を発見するための着眼点
 
第3章 目的手段関係に着目する
 1 ボールペンのキャップ締め作業
  1.1 付加価値作業を明らかにする
  1.2 目的物の不自然な動きに着目する
  1.3 付加価値作業以外のムダな作業をすべてなくせないか
     (第1の改善アプローチ)
  1.4 付加価値作業自体をもっと効率的に行えないか
     (第2の改善アプローチ)
 2 預金払い出し作業
  2.1 付加価値作業を明らかにする
  2.2 付加価値作業以外のムダな作業をすべてなくせないか
     (第1の改善アプローチ)
  2.3 付加価値作業自体をもっと効率的に行えないか
     (第2の改善アプローチ)
 3 おわりに

第4章 因果関係に着目する
 1 はじめに
 2 因果関係とは何か
 3 因果関係図を描く意義
 4 因果関係図を用いた改善実施
  4.1 仮説・検証サイクルに通じた因果律の蓄積
  4.2 ループ構造に着目した改善案の著想方法
 5 おわりに

 第U部 実践編
 改善を困難にするコンフリクトの克服

第5章 供給プロセス全体の改善
―― トータル・リードタイムの短縮
 1 はじめに
 2 トータル・リードタイム短縮の基本的な考え方
  2.1 トータル・リードタイム短縮の経営効果
  2.2 トータル・リードタイムの構成要素
  2.3 「双方向化」と「多段階化」
 3 事例に見るトータル・リードタイム長期化の要因
  3.1 事例の概要
  3.2 A社における長期化要因の分析
  3.3 B社における長期化要因の分析
 4 「双方向化」を解消するための着眼点
 5 「多段階化」を解消するための着眼点
  5.1 品目別分業化
  5.2 自己完結化
 6 おわりに

第6章 情報処理プロセスの改善
―― 部門間の認識差異の解消
 1 はじめに
 2 分析の視点
  2.1 改善の対象となる問題の捉え方
  2.2 部門間の認識差異
  2.3 2つの情報プロセス図
 3 認識差異に着目した改善アプローチ
  3.1 制約条件としての事実を変更する
  3.2 情報プロセスに関する事実認識を変更する
  3.3 外部環境に関する事実認識を変更する
 4 C社の事例への適用
  4.1 事例の概要
  4.2 各部門が認識する情報処理プロセスの内容
  4.3 問題点の発生原因に関する分析
  4.4 改善アプローチの適用
 5 おわりに

第7章 情報システム導入の失敗原因分析
 1 はじめに
 2 先行研究
  2.1 情報システム導入の失敗に関する先行研究
  2.2 利害関係者間のコンフリクトに関する先行研究
 3 失敗原因の分析モデル
  3.1 コンフリクトが顕在化しているケース
  3.2 コンフリクトが潜在化しているケース
 4 事例研究
  4.1 D社の概要
  4.2 失敗原因の分析モデルの事例適用
 5 考察
  5.1 コンフリクト解消の基本方策
  5.2 解決方策のモデル
  5.3 解決方策のモデルの事例適用
 6 おわりに

 第V部 マネジメント編
 組織の改善文化を涵養する

第8章 2つの改善アプローチ
―― ターゲット追求型とオープン・エンド型
 1 はじめに
 2 分析の視点
 3 事例の概要
 4 改善活動を通じた組織学習過程
  4.1 改善活動開始前:危機意識の向上(1986年)
  4.2 トップダウンによる改善活動の開始(1987年)
  4.3 ライン・スタッフが協同で改善を実施(1988〜91年)
  4.4 新たな改善活動の開始(1991〜94年)
  4.5 自己完結生産ライン・生産管理システムの構築(1995〜98年)
 5 事例に見る改善活動の成功要因
  5.1 事後合理性
  5.2 事後合理性を追求する推進力の源泉
 6 考察
  6.1 事例における課題
  6.2 改善活動における2つのアプローチ
 7 おわりに

第9章 3Sの徹底を通じたオープン・エンド型改善
 1 はじめに
 2 3S活動とは何か
 3 3Sの間接効果
 4 なぜ3Sの徹底は問題発見・活動継続に結びつくのか
  4.1 整理が問題発見・活動継続に結びつく論理
  4.2 清掃が問題発見・活動継続に結びつく論理
  4.3 整頓が問題発見・活動継続に結びつく論理
  4.4 3S活動全体が継続する論理
 5 3Sの徹底を通じた工場文化の形成
 6 「遊び」が文化創造を促進する
 7 習慣的行為が文化を創造する

第10章 改善活動を推進するミドル・マネジャの役割
 1 はじめに
 2 先行研究
  2.1 改善活動に対する従業員の参加メリット・デメリット
  2.2 改善活動を推進するミドル・マネジャの役割
 3 作業仮説の構築
 4 事例研究の方法
 5 事例研究の結果
  5.1 調査事例の概要
  5.2 改善活動を推進するミドル・マネジャの役割
 6 事例研究を通じたインプリケーション
 7 おわりに

第11章 あらためて「ものづくり」を問う
 1 「ものづくり」という概念装置
 2 3Sは「ものづくり」の根幹
 3 海外工場における改善活動
 4 海外工場におけるオープン・エンド型改善実施のポイント
 5 おわりに

 あとがき
 初出一覧
 参考文献
 索引
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