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なぜ科学が豊かさにつながらないのか?
四六判/並製/244頁
初版年月日:2015/05/08
ISBN:
978-4-7664-2185-9
 
(4-7664-2185-X)
Cコード:C0033
税込価格:1,980円
なぜ科学が豊かさにつながらないのか?

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はしがき(矢野 誠 / 中澤正彦)

イントロダクション 科学技術を豊かさにつなげよう(矢野 誠 / 中澤正彦)
  1 危機に直面する日本経済
  2 科学技術の有効利用の失敗
  3 科学を豊かさにつなぐために

第T部 良い市場を作ろう ―― 科学と暮らしを市場でつなぐ
 第1話 医薬イノベーションの経済学(松岡雅雄)
  1 医療の進歩が人と社会を変える
  2 薬の値段と命の値段 ―― エイズの経済学
  3 医薬品開発の経済学

 第2話 イノベーションは制度を破壊する(青木玲子)
  1 破壊なくして革新なし
  2 ミクロ経済学はけっこう役立つ
  3 再生医療と法の整備
  4 自動運転自動車と賠償制度

 第3話 良い市場を作ろう(矢野 誠 / 中澤正彦)
  1 市場の質を考える
  2 市場の質が下がるとき ―― 技術革新と経済危機のアブナイ関係
  3 市場育成では、市場の質は改善しない
  4 良い市場を作る

 第4話 社会問題からイノベーションを考える ―― 科学技術振興政策の革新と実践
 (浜野 潤 / 倉持隆雄 / 川上伸昭)
  1 目指すべき社会を描く
  2 イノベーションをいかに生み出すか
  3 課題対応型の科学技術振興へ
  4 世界で最もイノベーションに適した国へ

第U部 ニーズからシーズへ ―― エビデンス・ベース社会を作ろう
 第5話  ニーズからシーズへ ―― エビデンス・ベース社会を作ろう(矢野 誠)
  1 ニーズをシーズにつなげる社会システム
  2 資本市場 ―― 分業によってニーズを実現する
  3 エビデンス・ベース社会の必要性
 
 第6話 財政の政策科学 ―― IMFの視点(上田淳二)
  1 IMFとは
  2 IMFのサーベイランス活動
  3 IMFが見た日本の財政状況
  4 消費税の政策科学

 第7話 構造改革の政策科学 ―― OECDの方法(八代尚光)
  1 構造改革とは
  2 労働参加率を引き上げる
  3 労働生産性を高める
  4 OECDから見た日本の構造改革

 第8話 エビデンス・ベース社会の構築に向けて(黒田昌裕)
  1 統計データから真理は見えるか?
  2 科学の進歩と観測データ
  3 経済学とエビデンス
  4 エビデンス・ベース社会を作るために

第V部 理系、文系の垣根を大学から一掃しよう
―― 真の大学改革
 第9話 大学を成長の起点に!―― イノベーションの担い手を育てる
 (板倉康洋 / 吉川 潔)
  1 大学が担うイノベーション(板倉康洋)
  2 日本の課題と今後の取り組み
  3 京都大学の取り組み(吉川 潔)

 第10話 「教える」という発明 ―― チンパンジーに学ぶ「想像する力」(松沢哲郎)
  1 チンパンジーから人間を考える
  2 見習う学習と教える教育
  3 助け合って育てる社会
  4 いつか、どこか、誰か ―― 想像する力

 第11話 文系・理系を考え直す ―― 大学に望まれる人文社会科学の高度化(矢野 誠)
  1 互いを補完し合う理系と文系
  2 科学技術の適切な利用 ―― 社会科学者の責任
  3 文系・理系の垣根のない総合大学教育の確立

 おわりに アントレプレナーはどうすれば生まれるのか?(出井文男)

 あとがき(西阪 昇 / 溝端佐登史 / 柴田章久)
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