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目次
アートは地域を変えたか
A5判/並製/192頁
初版年月日:2014/06/30
ISBN:
978-4-7664-2149-1
 
(4-7664-2149-3)
Cコード:C3060
税込価格:2,640円
アートは地域を変えたか
― 越後妻有大地の芸術祭の13年:2000-2012

目次

序 章  澤村 明
 1 本書のねらい
 2 条件不利地域と中山間地域政策
 3 公共事業としての芸術祭
 4 大地の芸術祭と地域のソーシャル・キャピタル
 5 各章の概要

第1章 大地の芸術祭が行なわれるまで 
―― 十日町地域での「ニューにいがた里創プラン」の総括 ――   中東 雅樹
 1 はじめに
 2 広域行政圏制度の概要
  2-1 広域行政圏制度の設立
  2-2 広域行政圏の役割の変遷
 3 新潟県の広域行政圏と里創プラン
  3-1 新潟県の広域行政圏
  3-2 里創プランの策定
  3-3 市町村合併の推進と里創プラン
 4 十日町地域での継続的な実施の理由
  4-1 人口構造からみた十日町地域の特異性
  4-2 十日町地域における里創プランの特異性
 5 まとめ

第2章 大地の芸術祭の概要  澤村 明
 1 公共事業主体の第1回開催まで
  1-1 十日町圏域について
  1-2 開催以前の準備期間
  1-3 第1回以降
 2 公共支出主体の第2・3回開催
  2-1 第2回(2003年)
  2-2 第2回と第3回のあいだ
  2-3 第3回(2006年)
  2-4 第4回への布石
 3 自主財源主体の第4・5回開催
  3-1 第4回(2009年)
  3-2 第5回(2012年)

第3章 大地の芸術祭の経済効果 
―― 公共事業の経済効果測定方法 ――   長谷川 雪子
 1 芸術・文化施設やイベントの経済効果測定方法
 2 産業連関表を使用した大地の芸術祭の経済効果測定
 3 大地の芸術祭のCVM分析の試み
 4 まとめ

第4章 大地の芸術祭とソーシャル・キャピタル  鷲見 英司
 1 アートプロジェクトによる地域活性化
 2 ソーシャル・キャピタルによって地域活性化を評価する意義
 3 アートプロジェクトとソーシャル・キャピタルの関係
 4 大地の芸術祭とソーシャル・キャピタルに関するアンケート調査の概要
 5 地域住民は大地の芸術祭とどう関わっているのか
 6 大地の芸術祭との関わりとソーシャル・キャピタルとの関係
 7 大地の芸術祭が地域住民にもたらした変化
 8 地域住民は大地の芸術祭をどう評価しているのか
 9 まとめ:大地の芸術祭の地域活性化効果

第5章 大地の芸術祭と人々 
―― 住民、こへび隊、アーティストが創り出す集落・町内のイノベーション ――   寺尾 仁
 1 はじめに
 2 地域社会の当事者の関係の変容
  2-1 集落・町内−住民
  2-2 こへび隊
  2-3 アーティスト
  2-4 小括
 3 集落・町内とこへび隊の組織
  3-1 組織論の理論
  3-2 組織論から見た集落・町内とこへび隊
  3-3 小括
 4 まとめ―結論と今後の課題

第6章 大地の芸術祭と類似例 
―― 瀬戸内、新潟市を中心に ――   澤村 明
 1 他のアートトリエンナーレ等との対比
   ―横浜、愛知、瀬戸内、新潟市―
 2 瀬戸内国際芸術祭―越後妻有をベンチマーキング
 3 新潟市の「水と土の芸術祭」の顚末
 4 第2回「水と土の芸術祭」での見聞
 5 行政が外部の専門家に頼るときの課題
 6 越後妻有と水と土、瀬戸内

結論 アートは地域を変えたか  澤村 明
 1 総論
 2 経済効果はあったのか
 3 社会的効果はあったのか
 4 公共政策としての評価


参考文献一覧
編者あとがき
索 引
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