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目次
戦略史としてのアジア冷戦
A5判/上製/240頁
初版年月日:2013/09/20
ISBN:
978-4-7664-2068-5
 
(4-7664-2068-3)
Cコード:C3031
税込価格:3,960円
戦略史としてのアジア冷戦

目次

序 論  赤木完爾・今野茂充

 第一部 アメリカの対外戦略とアジア冷戦

第一章 トルーマン政権期における「冷戦戦略」の形成とアジア冷戦の始まり
――対ソ脅威認識を中心に  李 錫敏
 はじめに
 一 ローズヴェルトの戦後構想とアジア政策
 二 トルーマン政権による戦後構想の継承と失敗――対ソ脅威認識の形成
 三 ヨーロッパ政策とアジア政策の相違――ソ連の脅威の有無、あるいは程度の差
 四 「原点」への回帰の試み、そして失敗――「大戦略」と「冷戦戦略」の同一化
 おわりに

第二章 アイゼンハワー政権移行期の東南アジア政策
──PSB D-二三の形成と変容、一九五二〜一九五三年  狩野直樹
 はじめに
 一 心理戦略──定義と組織
 二 トルーマン政権の東南アジア政策
 三 PSB D-二三の形成と変容
 四 タイにおける心理戦
 五 アイゼンハワー政権の東南アジア政策の形成
 おわりに

第三章 大量報復戦略下の東アジア  赤木完爾
 はじめに
 一 ニュールックの戦略態勢
 二 核兵器使用のコントロール
 三 朝鮮半島、インドシナ、台湾海峡
 おわりに

 第二部 アジア冷戦形成期の朝鮮半島と日本

第四章 米軍の南朝鮮進駐――間接統治から直接統治へ  小此木政夫
 はじめに
 一 ホッジ司令官の懸念
 二 敵国領土の間接統治
 三 進駐軍が直面した難問
 四 直接統治――日本からの分離
 おわりに

第五章 朝鮮戦争における対立構造の起源――満洲における治安戦との連続性 
平野龍二
 はじめに
 一 三八度線を挟んだ二つの「軍隊」の創設
 二 満州国軍の創設と育成
 三 共産主義の浸透と満州における治安戦
 四 第二次世界大戦後の満州とアメリカの東アジア政策
 おわりに

第六章 戦後日本の防衛政策(一九五一〜一九五二年)――「Y委員会」を中心として
石田京吾
 はじめに
 一 海上警備隊発足前夜――朝鮮戦争と日本の海上防衛力
 二 アメリカの対日期待
 三 海上防衛力の創設に向けて
 四 戦後日本の海上防衛力と「Y委員会」
 おわりに

 第三部 アジア冷戦を俯瞰する

第七章 東アジアにおける冷戦とアメリカの大戦略
――オフショア・バランシング論の観点から  今野茂充
 はじめに
 一 大戦略の理論
 二 オフショア・バランサーとしてのアメリカ
 三 アメリカの戦略的行動――トルーマン政権からニクソン政権まで
 おわりに

第八章 歴史・戦略・道徳――正戦論の視座からの批判的検討  眞嶋俊造
 はじめに
 一 方法論としての「歴史から学ぶ」ということ
 二 理論としての戦略と道徳
 三 ヴェトナム戦争――冷戦期アジアにおけるアメリカの戦略
 四 ヴェトナム戦争から学ぶこと
 五 正戦論と戦略
 六 正戦論の適用――ヴェトナム戦争
 おわりに


あとがき
索 引
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