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目次
フーコーの闘争
四六判/上製/320頁
初版年月日:2013/09/20
ISBN:
978-4-7664-2066-1
 
(4-7664-2066-7)
Cコード:C0010
税込価格:2,750円
フーコーの闘争
― 〈統治する主体〉の誕生

目次

序 章 フーコー統治論をめぐる状況
 1 はじめに
 2 後期フーコーと統治論はいかに論じられてきたのか
 3 本書の構成

第1章 誘惑される権力――抵抗の先行性と不可能性をめぐって
 1 概念としての抵抗の不在
 2 監獄情報グループと〈耐えがたさ〉の政治性
 3 誘惑する権力―― 「汚辱に塗れた生」の権力論
 4 抵抗と権力から導きへ

第2章 規律訓練とエロスの技法―― 〈導き〉のキリスト教型権力モデル
 1 権力装置のタイポロジーとその特徴
 2 性の科学とエロスの技法――二つの真理モデルと二つの主体化
 3 エロスの技法と自己の主体化
 4 規律訓練権力論から〈導き〉へ
 5 性の科学とエロスの技法の不可分性から統治概念へ

第3章 司牧権力の系譜学――新自由主義批判から自己と他者の統治へ
 1 司牧権力概念の確立
 2 世俗的司牧権力としての国家理性論
 3 政治経済学の誕生と自由主義型統治性
 4 新自由主義の統治性――社会そのものに介入する統治
 5 統治分析の一般的射程

第4章 イスラーム的統治は存在しない――政治的霊性としての〈対抗導き〉
 1 「イラン革命」という出来事
 2 ジャーナリスト・フーコーのイラン情勢分析
 3 イスラーム的統治と政治的霊性
 4 〈対抗導き〉としてのイスラーム的統治
 5 イスラーム的統治は存在しない

第5章 用いる者と用いられるものは別である―― 一九八〇年代統治論の展開
 1 司牧から統治と導きへ
 2 統治実践としての自己への配慮――プラトン 『アルキビアデス』
 3 ヘレニズム哲学による〈倫理的な〉主体としての自己
 4 主体論と権力論の統合としての自己への配慮

終 章 抵抗と権力から統治する主体へ
 1 権力と主体の二元論から一元的な統治概念へ
 2 啓蒙による自己への反逆
 3 パレーシアの倫理的転回と倫理的政治


 あとがき
 
 参考文献
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