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目次
シャルル・ドゴール
四六判/上製/392頁
初版年月日:2013/07/20
ISBN:
978-4-7664-2045-6
 
(4-7664-2045-4)
Cコード:C3023
税込価格:3,520円
シャルル・ドゴール
民主主義の中のリーダーシップへの苦闘

目次

第一章 フランス崩壊への道
 1 揺籃期のドゴール
  幼年時代――尊大さの片鱗/世紀末のフランス――ブルジョワジーとカトリック的価値
  観/青年時代の思想形成/兵士ドゴールの誕生
 2 雌伏の時代
  傲岸な青年将校/終生の伴侶イヴォンヌとの出会い/神の与えた試練――次女アンヌ
  の誕生とコロンベ・レ・ドゥ・ゼグリーズ/『剣の刃』――軍人ドゴールの警鐘/
  新しい軍隊――機械化部隊の創設
 3 多党分立政治の混乱と第二次大戦
  ナチス・ドイツとフランスの宥和政策/第二次大戦勃発とドゴールの戦車部隊/
  フランス第三共和制の崩壊

第二章 レジスタンスの英雄――ロレーヌ十字の下に
 1 「六月一八日の男」――英雄伝説の始まり
  ロンドンからの呼びかけ/ドゴール一家、ドーヴァー海峡を渡る
 2 「自由フランス」の戦い
  「自由フランス」の出発とレジスタンス神話/ヴィシー対独協力政権/孤独と苦悩の亡命
  家族/対独協力時代の「ひとつの青春」/チャーチルのリアリズム――英国のフランス艦
  隊襲撃/アフリカ植民地との連帯
 3 レジスタンス運動の統一とアフリカの戦い
  惨殺されたジャン・ムーラン/連合国米英との角遂と連合軍の北アフリカ上陸/第二戦線
  か、トーチ作戦か/北アフリカ上陸作戦とヴィシー派フランス軍
 4 ドゴールの権力掌握
  ドイツ軍のフランス全土占領/「戦うフランス」とジローとの角遂/国民解放委員会の設立
  と米英連合国との確執/ドゴールの権力掌握と孤独

第三章 「砂漠の横断」――政治家への道
 1 終戦とドゴール臨時政府
  「パリは燃えているか」――フランス解放の光と影/臨時政府による復興の試み/戦争の
  犠牲と経済再建――混合経済体制の導入/一九四五年選挙と政界再編成/ドゴールの
  辞任
 2 英雄から政治家への道――冷戦下フランスの再出発
  鄙びた村の「一市民」ドゴール/政党政治への抵抗――エピナルの集会/第二次大戦後
  の国際環境とフランス
 3 RPFの創設と挫折
  フランス国民連合(RPF)の誕生――「ドゴールを権力の座へ」/RPFの躍進/
  社会危機と「第三勢力」――不安定な中道政治(一九四八年―五一年)/「第三勢力」の後
  退とRPF/政党政治の中での改革の挫折/カリスマ・ドゴールの政党RPFとその終焉/
  「砂漠の横断」――孤独と次女アンヌの死/第二の雌伏の時代――救国の「政治家」へ/
  欧州防衛共同体(EDC)構想とドゴール

第四章 アルジェリア独立をめぐる内戦の危機と第五共和制
 1 フランス帝国の終焉
  ヴェトナムからの撤退と北アフリカ植民地/アルジェリア紛争の拡大/スエズ紛争と宗主
  国意識の残存/ドゴール待望論――カリスマ化の始まり
 2 ドゴールの復活――機は熟した
  一九五八年五月一三日の危機――第四共和制の終焉/ドゴールの政界復帰/第五共和
  制の誕生
 3 アルジェリアの独立と政治家ドゴール
  「フランス共同体」の挫折――植民地再編成の試みの失敗/ドゴールのアルジェリア政
  策/アルジェリア人のアルジェリア――「バリケードの一週間」/「将軍たちの反乱」の鎮
  圧/アルジェリアの独立――エビアン協定とOAS/プティ・クラマール狙撃事件とテロ
 4 頂点のドゴール体制
  「君主制的共和国」と呼ばれたカリスマ体制/国民投票による大統領選挙――真に正統化
  された権力の追求

第五章 同盟も自立も
 1 「偉大さ」を求めた外交
  フランスについての「あるひとつの考え」
 2 アメリカに挑戦したドゴール
  ドゴール政権発足時の米仏関係/アングロ・サクソン「支配体制」への挑戦の始まり――ア
  イゼンハワーへの書簡/緊張緩和の中の「調停者」をめざして――パリ四カ国首脳会談の
  挫折/核兵器開発をめぐる米仏関係/多角的核戦力構想(MLF)と核不拡散条約の拒
  否/対米姿勢の硬化へ――ケネディ時代の期待と角遂/大西洋を渡った「モナリザ」――
  文化外交がもたらした緊張緩和/ジョンソン時代の米仏関係の冷却/NATO軍事機構か
  らの離脱/離脱後の後始末/ドゴールにおける「自立」と今日的解釈/ドルへの挑戦/
  米仏対話の再開
 3 「自主外交」の現実
  緊張緩和の世界と「自立」の論理/フランスの核抑止論の「虚構性」/「演出された自立」
  ――米仏核兵器開発・NATO軍事作戦協力協定の存在/フランス的ナショナリズムとして
  のドゴール外交/「行動の自由」外交の模索
 4 「自由なヨーロッパ」とフランス
  ヨーロッパ統合とドゴール外交/米ソ対立の中で揺れるヨーロッパ/ドゴール政権誕生前
  の独仏関係/ドゴールとアデナウアー――独仏関係と西欧軍事協力/フーシェ・プランの
  失敗――アメリカに翻弄されるアデナウアー/イギリスEEC加盟拒否とエリゼ条約/
  米欧関係の中の独仏関係の論理/エリゼ条約以後のフランスのヨーロッパ政策
 5 緊張緩和政策――ソ連・東欧諸国との接近
  列強間の均衡政策/東西対立時代の対ソ外交/モスクワへの訪問/ソ連・東欧諸国との
  緊張緩和政策の限界

第六章 ドゴール時代の全盛と終焉
 1 フランスの近代化とドゴール時代の頂点
  フランス社会の近代化――高度経済成長とその歪み/消費社会の到来――人口増・教育
  の普及・住宅・都市計画/「シトロエンDS」が疾駆した時代/一九六五年大統領選挙と六
  七年総選挙――ドゴール時代のかげり
 2 ドゴール的共和国の終焉
  五月危機の背景/一九六八年五月危機――学生の反乱から社会騒動へ/ドゴール失踪
  事件/一幕劇の真相/ドゴール政治の終わり――正統性の喪失/国民投票の敗北から
  退陣へ/現代フランスの父の死

おわりに
  現代史に生きるドゴール/ドゴール研究の概観/誤解されるドゴール像/民主的リーダー
  シップの模索/ヴィジョンと意志の人/孤独な「追放された王様」、ドゴール

あとがき
主要参照文献一覧
索 引
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