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目次
親子関係と家計行動のダイナミズム
B5変/並製/280頁
初版年月日:2012/06/30
ISBN:
978-4-7664-1947-4
 
(4-7664-1947-2)
Cコード:C3333
税込価格:4,400円
親子関係と家計行動のダイナミズム
財政危機下の教育・健康・就業

目次

はしがき   樋口美雄・宮内環・C. R. McKenzie

  第T部 JHPSの標本特性

 第1章 JHPS2011の概況   石井加代子
  第1節 はじめに  
  第2節 JHPS2011の概要と回答状況
  第3節 JHPS2011調査結果の概況
    1 就業状況について
    2 時間配分について
    3 ライフイベントの発生について
    4 健康状態や生活習慣について
    5 世帯の貯蓄・資産・負債について
    6 世帯の所得・支出について
  第4節 おわりに

   第U部 教育

 第2章 子どもの学力と家計
      ――「日本子どもパネル調査2011」を用いて
         赤林英夫/中村亮介/直井道生/山下絢/敷島千鶴/篠ヶ谷圭太
  第1節 はじめに
  第2節 データセットと学力の指標
   1 データセット
   2 学力の指標
  第3節 子どもの属性と学力
   1 性別の影響
   2 出生月の影響
   3 きょうだい数の影響
   4 統計的仮説検定の結果
  第4節 家庭背景と学力
   1 両親の学歴の影響
   2 家計収入の影響
   3 統計的仮説検定の結果
  第5節 OLSによる推定結果
  第6節 おわりに
  Appendix:標本の特性

 第3章 子どもの社会性・適応感と家庭背景
      ――「日本子どもパネル調査2011」から
         敷島千鶴/山下絢/赤林英夫
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
   1 協力者
   2 測度
  第3節 結果
   1 記述統計量と性別・学年との関連
   2 次元間相関
   3 きょうだい構成との関連
   4 親の学歴・親の就業との関連
   5 父母年齢・父母メンタルヘルス・世帯年収との関連
   6 多変量解析
  第4節 知見のまとめと考察

 第4章 家庭背景が子どもの学力に与える影響とそのプロセス
      ――階層的重回帰分析と構造方程式モデリングを用いた検討
         篠ヶ谷圭太/赤林英夫
  第1節 問題と目的
  第2節 分析に利用したデータと変数
   1 対象
   2 測度
  第3節 階層的重回帰分析による結果
   1 親の学歴と家計収入の関係
   2 親の学歴および家計収入と教育投資の関係
   3 家庭背景と子どもの学習時間の関係
   4 家庭背景および日々の学習時間と子どもの学力の関係
  第4節 構造方程式モデリングによる分析
  第5節 結果の解釈と考察
   1 小学生と中学生に共通するプロセス
   2 小学生と中学生の差異
  第6節 本研究の限界点と今後の展望

   第V部 健康

 第5章 2010年たばこ税引き上げの効果
      ――JHPSによるパネルデータ分析
         河井啓希
  第1節 分析目的
  第2節 2010年たばこ税引き上げのインパクト
   1 たばこ需要と喫煙率の変化
   2 JHPSでみる属性別喫煙率、喫煙本数の変化
 第3節 たばこ需要の価格弾力性の推定
   1 たばこ価格と価格弾力性の推定
   2 アンケートデータによるコンジョイント分析との比較
   3 喫煙率、喫煙本数の価格弾力性
  第4節 価格以外のたばこ需要抑制要因の検討
   1 健康水準、肥満度
   2 教育、所得
   3 職種、労働時間
   4 家族
   5 喫煙規制
  第5節 結論

第6章 母親の就業と子どもの肥満   李青雅
  第1節 はじめに
  第2節 分析の枠組み
   1 先行研究
   2 推定モデル
  第3節 使用するデータ
   1 基本統計量
   2 母親の労働時間と肥満の関係
  第4節 母親の就業が肥満に与える影響
   1 基本モデル
   2 男女の違い
   3 過去の就業状況と労働時間の変化の影響
  第5節 おとなになってからの肥満への影響
  第6節 むすびに代えて

   第W部 税社会保障と就業

 第7章 介護の負担と就業行動
      大津唯/駒村康平
  第1節 はじめに
  第2節 先行研究と本章の位置付け
  第3節 データ
  第4節 分析の枠組み
  第5節 推計結果
   1 モデル1
   2 モデル2
  第6節 おわりに

 第8章 世帯主の就業形態と有子現役世帯の貧困の動態分析
      ――二人親世帯と一人親世帯の比較
         馬欣欣
  第1節 はじめに
  第2節 先行研究のサーベイと本章の特徴
  第3節 有子世帯における貧困の状況
   1 有子世帯における世帯類型別相対的貧困率の推移
   2 有子世帯における世帯主の就業形態別相対的貧困率の推移
  第4節 計量分析の枠組み
   1 推定モデル
   2 用いたデータと変数設定の説明
  第5節 計量分析の結果
   1 静学的な分析―― 一時的貧困確率に関する分析結果
   2 動態的分析――貧困突入確率と貧困脱出確率に関する分析結果
  第6節 結論と政策的示唆

 第9章 近年の景気後退と有配偶女性の労働力化・非労働力化
      ――前期労働状態と子ども人数による影響の違い
         深堀遼太郎
  第1節 問題意識
  第2節 マクロ統計に見るファクト・ファインディング
  第3節 先行研究
  第4節 使用するデータ
  第5節 推定
   1 分析の目的
   2 推定方法
   3 分析対象
   4 分析上の理論仮説
   5 分析に使用する変数
   6 推定結果
  第6節 むすびにかえて


付録1 調査票
付録2 調査票(日本子どもパネル調査)
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