はしがき

序章　衰退産業から問い直す戦後日本
　1　本書の課題
　2　分析枠組み
　3　戦後石炭産業の概観
　4　本書の構成

序章補論　戦後石炭産業をめぐる研究・著作
　1　政策研究
　2　社会学研究
　3　経済地理学研究
　4　その他の研究・著作

第1章　人力依存の増産―1937〜1949年
　はじめに
　1　戦時統制と石炭市場
　2　戦時統制期の石炭企業
　3　戦後初期の石炭産業
　4　石炭統制の撤廃
　5　戦後統制期の石炭企業
　おわりに

第2章　市場の不安定性と需給調整の試み―1950〜1959年
　はじめに
　1　特需景気から石炭不況へ
　2　合理化法制定以前の取引制度
　3　強制的な需給調整の試み
　4　合理化法制定後の取引制度
　おわりに

第3章　品質管理と増産を重視した生産組織―1950〜1959年
　はじめに
　1　設備投資の推進
　2　租鉱権炭鉱の集積
　3　労働組織改革の遅れ
　おわりに

第4章　政策的介入の強化と市場の対応―1960〜1966年
　はじめに
　1　炭価引下げの開始
　2　第1次政策下の石炭市場
　3　第2次政策下の石炭市場
　4　政策需要中心の取引制度
　おわりに

第5章　財政資金依存の高能率・高コストな生産組織―1960〜1966年
　はじめに
　1　スクラップの進展
　2　ビルドと政策需要への対応
　3　労働組織改革の停滞
　おわりに

第6章　市場の急激な変化と生産組織の不適応―1967〜1973年
　はじめに
　1　原料炭市場への収斂
　2　原料炭増産の困難
　3　石炭産業の縮小再編
　おわりに

終章　石炭産業から見た戦後日本
　1　石炭産業の衰退過程
　2　石炭政策とエネルギー革命
　3　戦後日本の企業と労働者
　4　高度成長期の日本社会
　5　今後の課題

あとがき
参考文献・資料
索引