ボワソナードとその民法
はしがき
T 序論
U ボワソナード民法総論 第一章 自然法学者ボワソナード 一 ボワソナードと「自然法」 二 ボワソナードのと「自然法講義(性法講義)」 三 ボワソナードと「自然法」の効用 四 ボワソナードの自然法とキリスト教の関係 五 ボワソナードにおける法概念の根幹 六 ボワソナードの自然法論の評価 七 小括
第二章 ボワソナード「自然法講義(性法講義)」の再検討 序 一 「自然法講義」の周辺 二 民法入門としての「自然法講義」 三 ボワソナードの自然法論の限界と可能性――民法解釈学との関係において
V ボワソナードと日本民法典 第三章 フランス的法典の伝統と日本民法典 一 はじめに――考察を始める前提として 二 外見の相違と内容の類似性 三 フランス民法典の基礎的影響 四 日本民法におけるフランス民法型の規定 五 日仏民法典の最大の共通点 六 日仏民法典の最大の乖離点 七 結び――日本民法学における「フランス的法典の伝統」の断絶と復活
第四書 民法典の歴史 一 はじめに 二 民法典編纂前史 三 旧民法典の編纂 四 現行民法典の編纂 付・民法典の歴史に関する参考文献
第五章 日本民法典とは何か―ボワソナード民法典から現行民法典へ― まえがき 一 はじめに 二 ボワソナード旧民法の位置づけと評価 三 ボワソナード旧民法の評価と民法典論争 四 旧民法の立法過程における変容 五 ボワソナード旧民法から現行民法成立までのプロセスとその評価 六 現行法解釈のためのボワソナード旧民法の重要性――解釈学者による「残された遺産」の探究
W ボワソナードの業績各論 第六章 民法四七八条論序説 一 序 二 フランス民法における債権『占有』 三 ボワソナード旧民法における債権占有 四 結語
第七章 ボワソナードにおける「第三者」の概念―不動産物権変動と指名債権譲渡とを中心に― はじめに 一 問題の所在 二 ボワソナードの「第三者」概念 三 フランス民法からみたボワソナードの「第三者」概念 四 小活と若干の提言 結語
第八章 民法四六七条におけるボワソナードの復権 序 ボワソナード旧民法研究の意義 一 旧民法財産編三四七条から民法四六七条への接続 二 民法四六七条へのボワソナード草案の復活 三 ボワソナードProjet, Art. 367 付・旧民法理由書解題
第九章 ボワソナード民法理論の特徴とその学説史的意義および影響 T はじめに U 総論 一 一般論から具体的分析へ 二 ボワソナード旧民法草案のフランス民法ろの学説史的関係 三 ボワソナードの「総合(synthèse)」 V 各論 一 時効 二 不動産物権変動 三 連帯債務―固有法への影響という観点から 四 債権譲渡(1)――太政官布告第九九号と債務者の承諾 五 債権譲渡(2)――指名債権譲渡における異議を留めない承諾 六 詐害行為取消権 七 契約理論――合意論 八 契約総論の構造――「合意」と「契約」、「承諾」と「受諾」 九 抵当権 一〇 賃貸借契約 W おわりに 一 小活 二 民法における改良と漸進
X 関連研究・書評 第一〇章 司法省御雇外人ジュール・ジュスラン
第一一章 書評(一) 西堀昭著「増訂版・日仏文化交流史の研究―日本の近代化とフランス」
第一二章 書評(二) 手塚豊著作集第七巻『明治民法史の研究(上)』
結章
初出一覧
事項索引 人名索引 条文索引
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