巻頭言　　　　　　安西祐一郎
　刊行にあたって　　小林良彰
　序――ニュース報道と市民の対外国意識　　　伊藤陽一・河野武司

第１部　日本人の対外国態度の変化はどのように説明できるか
第１章　日本人の対中国態度と日本の新聞の中国報道　　　伊藤陽一・朱雅静
　はじめに
　�T　日本人の対中国態度の変動
　�U　新聞の内容分析
　�V　内容分析結果
　�W　対中国態度の急悪化はいかに説明できるか
　おわりに

第２章　小泉首相の靖国神社参拝に関する「空気」または「意見風土」の変動と日中関係　　　伊藤陽一
　はじめに
　�T　2003年から2005年までの3年間における日中関係
　�U　新聞の内容分析
　�V　結果
　�W　首相の靖国神社参拝に対する「3極空気モデル」の適用
　おわりに

第３章　テレビニュース番組における米国報道とその影響　　　河野武司
　はじめに
　�T　分析の方法
　�U　仮説
　�V　分析の結果
　おわりに

第４章　テレビニュース番組における中国・韓国報道とその影響　　　河野武司
　はじめに
　�T　分析の方法
　�U　信頼性についての検討
　�V　仮説
　�W　分析の結果
　おわりに

第２部　日本、韓国、中国における相互報道と相互認識
第５章　韓国の新聞における日本・中国報道：1996-2005　　　金永旭
　はじめに
　�T　文献調査
　�U　研究の課題と方法
　�V　研究結果
　おわりに

第６章　日本の新聞における韓国・中国報道：1996-2005　　　李洪千
　はじめに
　�T　調査の方法
　�U　結果
　おわりに

第７章　日韓の相互意識の実状とメディア　　　奥野昌宏
　はじめに
　�T　相互意識の実状
　�U　メディアの役割
　おわりに――日韓両国の相互理解促進に向けてのメディアの役割

第８章　中国人の反日意識――中国ナショナリズムの社会心理学的分析　　石井健一
　はじめに
　�T　反日は「上から」の影響か「下から」の自発的反応
　�U　中国における対日意識の実態
　�V　「愛国主義教育」仮説と「自然発生的世論」仮説の検討
　�W　愛国心と自民族中心主義
　�X　中国におけるメディアの影響力
　おわりに

第３部　グローバル時代における市民意識と対外情報文化政策
第９章　日常生活としてのグローバル・コミュニケーション再考
　　　　　ーグローバライゼーションと時間−空間の「リズム編成」をめぐる「第一基調」　　　小川（西秋）葉子
　はじめに――時間−空間の再編成におけるグローバル・コミュニケーション
　�T　問題の所在――グローバライゼーションとメディア・コミュニケーション研究
　�U　自己の研究史における位置づけ――ミクロな認知研究をとりまくマクロな社会的環境
　�V　A. ギデンズによる「グローバライゼーション」の概念
　�W　グローバライゼーションのなかでの時間−空間の再編成とエスニック／ジェンダー・アイデンティティ――英米在住日本人主婦の日常生活とコミュニケーションのエスノグラフィックな調査研究の事例
　�X　考察――グローバライゼーションとローカルなアイデンティティのベクトル
　おわりに

第10章　グローバリゼーションと文化的アイデンティティ　　　高橋利枝
　はじめに
　�T　現代世界を捉える7つの概念
　�U　グローバリゼーションと自己創造
　おわりに

第11章　パブリック・ディプロマシー、対外国意識、国際世論と外交政策　　　井上泰浩
　はじめに
　�T　国際世論と外交・国際関係
　�U　パブリック・ディプロマシー
　�V　国際世論と外交力
　おわりに

　索引