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目次
戦後日本における市民意識の形成
A5判/上製/210頁
初版年月日:2008/01/25
ISBN:
978-4-7664-1453-0
 
(4-7664-1453-5)
Cコード:C3336
税込価格:3,300円
戦後日本における市民意識の形成
戦争体験の世代間継承

目次

 巻頭言       安西祐一郎
 刊行にあたって   小林良彰
 序   浜日出夫

第1章 戦後社会と二つの戦争体験   野上 元
 T 「兵士」と「市民」―「戦争体験」の定義をめぐって
 U 拡大する「戦場」
 V 「兵士の戦争体験」の孤立
 W 「銃後」の歴史社会学
 X いま「戦争体験」「戦場体験」について考えることの意味とは?  

第2章 暴力の跡と情動という知―〈ヒロシマ〉の跡を辿りながら   直野章子 
 はじめに
 T 不思議な出会い
 U 「不気味なもの」
 V 不気味な記念碑
 W 慰霊碑と「不気味なもの」
 X フロイトの同一化理論
 Y トラウマの感染と分析者
 Z 想像の彼岸
 [ 〈亡霊〉と暴力の跡
 おわりに

第3章 戦後日本社会と満洲移民体験の語りつぎ   蘭 信三   
 はじめに―戦後社会と満洲移民体験
 T 満洲体験を語ることの困難さ
 U 規定される語り、生成される語り
 V 体験を語るということ―語りの力、語りつぐ力
 W 地域で体験を語りつぐということ―「満蒙開拓を語りつぐ会」の試み
 結びにかえて

第4章 ある生存の記録―船越義彰『狂った季節』(1998年)に見る沖縄戦の記憶   鈴木智之
 はじめに  
 T 生存の記録
 U “I am not Japanese soldier”
 V 彷徨の軌跡
 W 「玉砕の論理」と「生への希望」
 X 境界なき空間へ
 Y 語りを呼び起こす状況


第5章 天国から地獄へ―マンガから見た日本の第二次世界大戦の記憶:敗戦直後から1970年代まで   エルダド・ナカル  
 はじめに
 T 第二次世界大戦を題材とする日本のマンガ
 U 自己を映す鏡
 V マンガの社会的枠組み

第6章 政教分離訴訟の生成と変容―戦後日本における市民運動と「戦争体験」    赤江達也   
 はじめに
 T 憲法と違反の同時発見
 U 運動/対抗運動という循環
 V 運動の変容、記憶の書き換え
 おわりに

第7章 被爆者の現実をいかに認識するか? ―体験者と非体験者の間の境界線をめぐって   八木良広
 はじめに
 T 被爆者と非被爆者の間の境界線
 U 体験者の特権性
 V 被爆者にいかに対峙したか―石田忠、濱谷正晴
 おわりに

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