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目次
異文化接触から見る市民意識とエスニシティの動態
A5判/上製/288頁
初版年月日:2007/09/25
ISBN:
978-4-7664-1416-5
 
(4-7664-1416-0)
Cコード:C3336
税込価格:3,960円
異文化接触から見る市民意識とエスニシティの動態

目次

はじめに
 I 研究の背景と意義
 II 本書の構成
 III 調査手法
 IV 調査地の概要
 V 用語解説

第1章 エスニック・ツーリズムと「真正な文化」の語り手:既存研究のまとめ
 I 「演出された本物」としてのエスニック・マイノリティらしさ
 II 「演出された本物」と「真正な本物」
 III イメージのつくり手は誰か
 IV エスニック・イメージをめぐる観光ミドルマンの役割
 V 国家とエスニック・ツーリズム
 VI ローカルな人々による観光イメージの飼いならし
 VII ローカルな人々の間の主体の多様性

第2章 政治的概念としての「山地民」
 I 近代化以前の北タイにおけるエスニシティ状況
 II 国民国家の創設と「主流民族」の創出
 III 官製「山地民」概念の創出
 IV 「遠隔地域」の開発と「山地民」イメージの醸成
 V 博物館展示に見る「山地民」イメージ表象

第3章 観光資源としての「山地民」
 I タイの経済開発政策と観光
 II タイにおける観光推進政策の変遷
 III タイの国際政治と観光
 IV 観光振興政策の推進
 V 地方における観光開発の普及
 VI 観光資源としてのトレッキング・ツアー
 VII 観光イメージとしての「山地民」らしさ

第4章 イメージ管理者としての国家
 I トレッキング・ツアーの利益配分構造
 II ツアーガイド資格の取得システム
 III 旅行代理店の運営資格システム
 IV イメージのつくり手と権威

第5章 イメージ提唱者としてのミドルマン
 I 「ローカルな人々」としてのツアーガイド
 II 観光客の視点と「ローカルな人々」の視点のあいだ
 III 「都会人」としてのツアーガイド
 IV ツアーガイドが語るエスニック・イメージの多面性
 V 主流民族を演じる「山地民」ミドルマン
 VI 「山地民らしさ」を提示する主流民族ミドルマン
 VII 客体化された「主流民族らしさ」を演じるミドルマン
 VIII エスニック・ヒエラルキーを越える手段としての「山地民」らしさ
 IX エスニック・ツーリズムにおける自己表象

第6章 イメージを再生産する「山地民」
 I 「我々の記憶」に溶け込む観光イメージ
 II 「自文化」発信と「我々」意識の醸成

第7章 「山地民」イメージを担える人/担えない人
 I 「我々」カテゴリーをめぐる認識のズレ
 II 主流民族の視座と観光ミドルマン
 III 観光客自身の立場による山地民認識の多様性
 IV 「山地民」による「山地民」認識の多様性
 V 「我々」の中枢を担うもの

おわりに
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