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目次
ネット時代の社会関係資本形成と市民意識
A5判/上製/208頁
初版年月日:2007/03/30
ISBN:
978-4-7664-1362-5
 
(4-7664-1362-8)
Cコード:C3336
税込価格:3,300円
ネット時代の社会関係資本形成と市民意識

目次

巻頭言      安西祐一郎
刊行にあたって  小林 良彰
序        菅谷実・金山智子

序章 市民意識形成とデジタル・ネットワーク   菅谷  実
 T 情報通信基盤の進化とメディア・コミュニケーション
 U デジタル・ネットワーク
 V 現実社会とネットワークの融合空間

第1章 インターネットを通じた社会関係資本形成とその帰結   宮田加久子
 はじめに
 T ネット時代の社会関係資本
  1 社会関係資本とは何か
  2 2種類の社会関係資本
 U インターネットを活用した社会関係資本の形成・補完過程 
  1 インターネット利用は社会的ネットワークを形成するのか
  2 インターネット利用と規範や信頼
  3 オンライン・コミュニティ内での信頼
 V 社会関係資本活用の効果
  1 社会参加への効果
  2 オンライン・コミュニティによって異なる効果
 W 社会関係資本の負の効果
  1 過度の同質化
  2 新しいデジタル・デバイドの始まり
 X インターネット利用が拓く社会関係資本の豊かな社会に向けて
 おわりに

第2章 市民と行政との協働による地域情報化   金山 智子
 はじめに
 T 市民社会における地域情報化
  1 市民活動と社会関係資本
  2 市民と自治体の協働
  3 協働による地域情報化
 U 市民と行政の協働事例
  1 事例@――「KA・YELL(カ・エール)」(札幌市厚別区)
  2 事例A――子育て支援ホームページ「ぴっぴ」(静岡県浜松市)
 V 考察
  1 参加者の意義
  2 異なる主体間の関係
  3 地域との関係
おわりに――地域情報化と社会関係資本

第3章 社会関係資本を築く地域情報デザイン    河井 孝仁
 T 「地域」をとりまく課題
  1 地域とは何か
  2 関心をともにする集合の意義
  3 社会関係資本をめぐる地域課題
 U 「地域情報デザイン」という発想
 V eコミュニティしまだの情報デザイン
  1 単位――「コミュニティ・セル」という設定
  2 構造――共有ポータルとセル・ポータルによる二重性
  3 運営――連携の手法
  4 評価
 W 地域ブログポータル「はまぞう」の情報デザイン
  1 単位――非制度的クラスターの存在 
  2 構造――互酬的な見守りのシステム 
  3 運営――信頼を築く
  4 評価
  5 展望される困難
 X 社会関係資本を築く地域情報デザイン 
  1 関心をともにする集合を基礎とした設計
  2 情報共有の場による一覧化
  3 多様な方法による情報の連携
 Y 結論にかえて――地域を担う「人」を生成するデザイン

第4章 携帯電話の普及とコミュニティ形成   辻村 清行
 はじめに 
 T パーソナル・メディアとしての携帯電話の特性
  1 携帯電話の情報流通量
  2 携帯電話のコミュニケーション機能
  3 携帯電話のWebサイト利用機能
 U 携帯電話とコミュニティ
  1 情報通信技術とコミュニティ
  2 携帯コミュニケーション機能とコミュニティ
  3 携帯Web利用とコミュニティ
 V 今後の課題
 おわりに

第5章 インターネット・コミュニティの変容
    ――社会関係資本と創造性資本による検証
   土屋 大洋
 はじめに
 T 社会関係資本と創造性資本
  1 社会関係資本と創造性資本の論争
  2 創造的階層の逃走
  3 インターネット・コミュニティにおける変化
 U IETFとRFCの国際化
  1 RFC成立数の推移
  2 RFCの国際化
  3 インターネット・コミュニティの拡散
 おわりに

第6章 公共政策の決定過程におけるCivil Societyの役割   近藤 勝則
 はじめに
 T 国際場裏へのCivil Societyの登場
  1 パレスチナ難民支援の会議
  2 世界情報社会サミット
 U 従来型の国際公共政策形成
  1 主権概念の誕生
  2 国際問題の処理の歴史
  3 国内との比較
  4 国内的意思決定体制に関する思想の国際公共政策決定過程への影響
  5 民主制再論
 V 新しい潮流
  1 グローバリゼーションの進展
  2 インターネットの登場
 W 新たな枠組みの形成
  1 国際公共政策における民主制の再構築
  2 事例――インターネット・ガバナンス
 X 今後の展望
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