インテリジェンスの歴史
水晶玉を覗こうとする者たち
プロローグ 水晶玉を覗こうとする男たち
第一章 歴史を辿るための理論 1 インテリジェンスとは何か 2 時間差および意図と推測の量の問題 (1) 時間差と推測の量の問題/(2) 意図と推測の量の問題/(3) シークレットとミステリーの問題
第二章 インフォメーションの伝達速度 1 一九世紀半ばまでの状況 (1) 時間差の影響を受けにくいインフォメーションの活用/(2) インフォメーションの伝達速度を速める/(3) まとめ 2 一九世紀の半ば以降、第二次世界大戦終結までの状況 (1) インフォメーション伝達速度の改善/(2) 戦争と通信技術の進歩/(3) 暗号化と解読/(4) まとめ
第三章 相手方の意図に関するインフォメーションの入手 1 信書開披と暗号 (1) フランスにおける、組織的信書開披の始まりと制度化/(2) 英国における、組織的信書開披・暗号解読の始まり/(3) 英国における、信書開披・暗号解読の制度化 2 通信傍受と暗号 (1) 英国/(2) 米国/(3) フランス 3 まとめ
第四章 インテリジェンス業務の組織化 1 戦争の変質――組織化の背景一 (1) 宮廷戦争から総力戦へ/(2) 戦争の大規模化・複雑化/(3) 曖昧になった平時と戦時の境界 2 利用可能なインフォメーション量の増大――組織化の背景二 3 参謀制度の発展とインテリジェンス業務の組織化 (1) プロイセンのフリードリッヒ大王の組織/(2) ナポレオンの組織/(3) フランスの影響を受けたプロイセン/(4) プロイセンの影響を受けたフランス/(5) プロイセンの影響を受けた英国/(6) フランスの影響を受けた米国 4 まとめ
第五章 第二次世界大戦終了後、冷戦終結までの時代 1 姿を現したミステリー・ギャップ (1) ミステリー・ギャップへの挑戦/(2) シャーマン・ケントの思想/(3) ウィリアム・コルビーの思想/(4) 上手くいかない予測 2 組織化・官僚制の弊害 (1) ウィリアム・コルビーの指摘/(2) スタンスフィールド・ターナーの指摘/(3) チャーチ委員会の指摘 3 インテリジェンス・サイクルの行方 (1) チャーチ委員会の指摘/(2) サイクル・モデルの硬直的適用に対する警鐘 4 冷戦期間のインテリジェンス活動を採点する
第六章 冷戦終結後、九・一一後の世界と三つの処方箋 1 組織再編による収集の相乗効果 (1) 一九九二年の改革/(2) 一九九六年の改革/(3) 二〇〇四年の改革/(4) ヒュミントとシギント 2 官僚制の見直しと文化論 (1) 官僚制の見直し/(2) 文化論 3 分析手法の見直しと改善 (1) リンチピン分析/(2) 競争分析/(3) 代替シナリオの重視/(4) 直感か、定式か
エピローグ 二つの未来図
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