心理学が描くリスクの世界[改訂版]
行動的意思決定入門
はじめに 改訂版によせて
第T章 リスクの世界と心理学 I−1 ギャンブルと不確実性 I−2 オークション I−3 投資・投機と保険 I−4 事故・災害のリスク I−5 医療問題や環境問題 I−6 集団での合意形成 I−7 リスク小史 I−8 リスクと不確実性、曖昧性 I−9 確実性等価の測定法
第U章 認知的アプローチ:規範・記述。処方理論 II−1 経済学における意思決定(1) II−2 経済学における意思決定(2)ゲーム理論 II−3 行動的ゲーム理論 II−4 期待効用理論の侵犯 II−5 プロスペクト理論とその他の認知的意思決定理論 II−6 その他の認知的意思決定理論 II−7 代表性ヒューリスティック(1) II−8 代表性ヒューリスティック(2)基準比率の無視 II−9 利用可能性ヒューリスティック II−10 係留と調整ヒューリスティック II−11 心の会計とサンクコスト効果 II−12 規範理論と記述理論、処方理論 II−13 認知的意思決定研究への批判 II−14 合理的決定と非合理的決定
第III章 対人アプローチ:社会的認知と個人の決定 III−1 ランダムネスの知覚と生成 III−2 共変関係の知覚 III−3 原因帰属理論 III−4 制御幻想 III−5 抑うつのリアリズム III−6 自信過剰 III−7 決定後の心理:認知的不協和の提言 III−8 承諾誘導のテクニック III−9 曖昧さは嫌われる(1)不確実性・曖昧性とストレス III−10 曖昧さは嫌われる(2)Ellsbergの壷再び III−11 不確実状況における判断や意思決定の個人差 III−12 ストレスと意思決定 III−13 高齢者の意思決定 III−14 感情が判断や意思決定に与える影響
第IV章 行動的アプローチ:動物の選択行動とその展開 IV−1 動物の選択行動 IV−2 迷信行動とギャンブル行動 IV−3 価値割引 IV−4 自己制御(セルフコントロール)と衝動性 IV−5 選択行動研究とマッチングの法則 IV−6 Premackの原理と反応遮断化理論 IV−7 行動経済学(1)需要供給分析 IV−8 行動経済学(2)無差別極性分析 IV−9 行動生態学 IV−10 動物実験におけるゲーム理論的アプローチ 第V章 社会的アプローチ:集団とリスク・コミュニケーション V−1 集団の影響(1) V−2 集団の影響(2) V−3 集団の判断と意思決定(1) V−4 集団の判断と意思決定(2)問題解決 V−5 集団の判断と意思決定(3)合意形成 V−6 工学安全性の分野におけるリスク研究 V−7 リスク・コミュニケーション
読者のための問題集
BOX目次 確率論とギャンブル/Blue seven現象/宗教とリスク/効用の測り方/ジレンマゲーム/アジアの疾病問題/平均への回帰/選択肢は多いほどよいか?/行動ファイナンス/マーフィーの法則を科学する/上昇選好/競合分割効果/時間と意思決定/飛行爆弾は狙って打ち込まれたか?/熟慮は選択の質を高めるか/自己制御の技術/反応のもう一つの指標:変化抵抗/同一物間選択/動物も不公平を嫌う/ただ乗り問題と共有地の悲劇:社会的ジレンマ/1円はどこへ消えた/「直感」がすべてを知っている?!
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