私共は慶應義塾のユニバーシティ・プレスとして平成24年(2012)に創立65周年を迎えました。
慶應義塾には、わが国ではじめて大学出版会、つまりユニバーシティプレスに当る活動を開始した歴史があります。福澤諭吉先生が明治5年(1872)につくられた慶應義塾出板社がそれです。このとき出板とされたのは版木をつかった印刷だったからです。ここから「学問のすすめ」「西洋事情」をはじめ日本近代化のための啓蒙書や教科書が多数出版されて、義塾出身者が全国で普及させることにつながります。
その後、福澤先生による出版啓蒙活動は、時事新報社に発展して行ったために、一時義塾に出版社は無くなりましたが、これを引継いで、昭和11年(1936)小泉信三塾長が慶應出版社を設立、大学の知を次の世代に伝える任務を確立します。そして戦後、いち早く昭和22年(1947)に慶應通信教育図書鰍ニして再スタートし、平成8年(1996)、現在の慶應義塾大学出版会に社名を変更して、順調に知の成果の発信を行い、発展しております。
出版会の使命は、慶應義塾における研究・教育の成果を広く発信することにありますが、とくに慶應義塾研究と福澤諭吉研究の二大分野における出版で、つねに社中一致協力のためにお役に立つことを考えてまいりました。
当ページは、その一環として塾員および三田会関係者の皆様へ書籍などをご案内いたします。
ご高覧のうえご活用ください。
慶應義塾大学出版会ウェブサイトはこちらです。 |