慶應義塾機関誌

 三田評論
  明治31年3月創刊(毎月1回1日発行)
   発行:慶應義塾 編集人:慶應義塾広報室長 編集・制作:慶應義塾大学出版会

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  慶應義塾史跡めぐり    
     
  第88回──三田評論 2014年3月号    
 

下田グラウンド

 
 
 
     
  大澤輝嘉(慶應義塾中等部教諭)  
     
 

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日本ラグビー蹴球発祥記念碑

 ラグビーは一八九九年に、当時慶應義塾の大学部理財科英語教員であったクラーク(Edward Bramwell Clerke)によって日本に紹介されたといわれている。ケンブリッジ大学のラグビー選手であったクラークは、同じくケンブリッジで学んだ友人、田中銀之助を通訳兼コーチとして、慶應義塾の学生にラグビーを教え、晩夏から冬にかけて屋外で何もすることがなく退屈していた彼らに、「時間と天気を無駄にしないように」と指導した。その後ラグビーは京都の三高や同志社に伝わり、学校スポーツとして普及するようになった。この記念碑は昭和十八年、黒黄会によりラグビー場に設置された。グラウンドも平成十七年八月に人工芝化され、現在に至っている。

 

現在の下田グラウンド

 日吉駅の東口から、サンヴァリエ日吉行きのバスに乗ると、五つめのバス停である「グランド前」で下車すると眼前に、ラグビー、サッカー、野球、ホッケーの下田グラウンド群が見える。その中で一番西奥にあるホッケーのグラウンドは、部創立八十五周年事業の一環として、平成四年三月、義塾の他部に先駆け、日本の大学では天理、法政に続き、三番目に人工芝化された。同じく三月に、ソフトテニス部の軽量鉄骨二階建て延べ六〇坪弱の合宿所が竣工するなど施設の充実が続いた。



下田地区(平成26年2月現在、『慶應義塾史事典』より一部改変)



 義塾創立一五〇年記念事業の一環として、体育会学生用だけでなく、義塾の留学生受け入れの飛躍的増加を目指し、平成十八年四月、ソフトテニス部の合宿所や下田ハウスなどの施設があったところに、単身用百四十八室を備えた複合寮施設である下田学生寮が建設された。
敷地面積は約七六〇〇坪、建物は地上四階建て、延べ約三〇〇〇坪、一階部分が体育会共用スペースとなっており、下田地区を拠点に活動している体育会各クラブの部室、更衣室をはじめ、浴室、シャワー室、洗濯室、トレーニングルーム、ミーティングルーム、女子部員のための短期宿泊施設である下田ハウス、食堂、教員控室、ビジター更衣室、トイレなどの施設が設置されている。二階以上は宿舎施設で、体育会に所属する学生のための寄宿舎と主に日吉や矢上のキャンパスで学ぶ海外留学生のための寮になっている。



同じく、一五〇年事業の一環として、慶應義塾体育会の下田地区で活動する、野球、蹴球、ソッカー、グラウンドホッケー、ソフトテニスの五部による、地域の人々との交流を目的としたイベントである「桜スポーツフェスタ」が、二〇〇八年の春から毎春に開催されている。地域の人々への日頃の感謝の気持ちをこめて、交流を深める行事となっている。


平成二十年十月十六日には、柔道部の合宿所で、礼・仁・信・義・勇・知の六種類の徳を、柔道部生活を通じて身につけることを願って名づけられた「六徳舎」が竣工した。

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これまでの史跡めぐり
本連載は終了しました。
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第102回
三田通り周辺


2015年8・9月合併号掲載

第101回
武藤山治


2015年7月号掲載

第100回
金玉均


2015年6月号掲載

第99回
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2015年4月号掲載

第98回
阿部泰蔵と門野幾之進


2015年3月号掲載

第97回
日吉キャンパスの遺構と施設


2015年2月号掲載

第96回
学食の変遷


2014年12月号掲載

第95回
神津家の人々


2014年11月号掲載

第94回
水上瀧太郎
──文学と実業の二重生活


2014年10月号掲載

第93回
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──三田・四谷の被害と復興


2014年8・9月号掲載

第92回
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2014年7月号掲載

第91回
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2014年6月号掲載

第90回
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──卒業二十五年塾員招待事始夫


2014年5月号掲載

第89回
望郷詩人──南紀の佐藤春夫


2014年4月号掲載

第88回
下田グラウンド


2014年3月号掲載

第87回
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──空襲の痕跡


2014年2月号掲載

第86回
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2014年1月号掲載

第85回
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2013年12月号掲載

第84回
修善寺 ──幼稚舎疎開学園


2013年11月号掲載

第83回
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2013年10月号掲載

第82回
富士見高原
──空気はよし風俗は朴素なり


2013年8・9月号掲載

第81回
みちのくの史跡を訪ねて
──能代・弘前・木造


2013年7月号掲載

第80回
紀州和歌山と義塾の洋学


2013年6月号掲載

第79回
福澤先生と演劇──三つの劇場と三人の歌舞伎役者


2013年5月号掲載

第78回
ヨネとイサム・ノグチ──二重国籍者の親子


2013年4月号掲載

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