三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1258(2021年8・9月合併号)

特集

中国をどう捉えるか

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

税込価格:451円(本体410円)在庫あり

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寸描2021年8・9月合併号について

三田評論8月号

三田評論
2021年8・9月合併号表紙

中国「特集」は関連記事を先に読むと、座談会を理解しやすい。異質な国でも庶民は大差なし。民間交流の早期復活を望む。「講演録」が中国の少子高齢化を先取りする日本の処方箋を示す。4月号の「時の話題」ベーシックインカムも読み直す。今号の「時の話題」は一転してルッキズム。20 年前ナンシー・エトコフは『なぜ美人ばかりが得をするのか』を論じた。久保友香が語る「作る外見」の深さ。「三人閑談」では視線を空へ。自粛生活で日課になった早朝散歩は、雲でコース変更も。巻頭の雲写真はさすが。「写真に見る戦後の義塾」の都電も様々な想い出を引き出す。視覚情報の力は強く、改めて「見た目」脱却の困難さを思う。「執筆ノート」の『命に〈価格〉をつけられるのか』にトリアージを連想。「塾員クロスロード」の木下紫乃のスナックもコロナに負けるな。「デジミタ大会」もヒントに。塾長室日誌に始動の多忙さ。世界的大転換期の舵取りは、本誌でも論じたい。
(山崎信寿)

特集中国をどう捉えるか

中国をどう捉えるか

7月に共産党建党100年を迎え、経済、政治、軍事、科学技術の面で、その力を拡大し続ける中国。一方でアメリカとの競争の激化や少数民族の人権問題、さらに強硬な外交姿勢などにより、世界中から懸念を持って見られています。その中国を突き動かす力は何か。14億人の人口を抱える中国はこれからどこへ行くのか――。総力を挙げた特集です。

座談会
中国を動かすダイナミクスの受け止め方

川島 真
東京大学大学院総合文化研究科教授
岩間一弘
慶應義塾大学文学部教授
加島 潤
慶應義塾大学経済学部教授
鄭 浩瀾
慶應義塾大学総合政策学部准教授
小嶋華津子
慶應義塾大学法学部教授(司会)
 

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中国共産党100年──革命党のままの執政党
国分良成
前防衛大学校長・慶應義塾大学名誉教授
中国の少数民族問題をどう捉えるか
星野昌裕
南山大学副学長[グローバル化推進担当]、総合政策学部教授・塾員
中国とデジタルテクノ覇権の夢
大澤淳
(公財)中曽根康弘世界平和研究所主任研究員・塾員
国際社会の中の中国の立ち位置── 一帯一路構想をどう考えるか
廣野美和
立命館大学グローバル教養学部准教授・塾員
バイデン政権の対中政策を信用できるか?
中山俊宏
慶應義塾大学総合政策学部教授、KGRI[グローバルリサーチインスティテュート]副所長

三人閑談
雲を追って

雲を追って

連日の酷暑がこたえます。しかし、空を見上げていると、いつの間にかもくもくと入道雲が立ち上がり、一転豪雨に……。このように夏空は雲を主役にしてダイナミックに変遷し、さながらキャンバスのよう。写真家に浮世絵研究家、気象学者の3人による雲談義。巻頭口絵とも連動し、ビジュアルに読み解きます。

HABU(羽部恒雄)
「空の写真家」・塾員
日野原健司
太田記念美術館主席学芸員・塾員
宮本佳明
慶應義塾大学環境情報学部准教授
時の話題
「ルッキズム」を考える
見た目差別の何が問題か? 小手川正二郎
女の子たちはなぜ「盛る」のか 久保友香
「見た目問題」から考える、ルッキズムの行く末 外川浩子
講演録
〝この人民ありてこの政治あるなり〟の
今日的な意味合いを語って、10年
権丈善一
連載
福澤諭吉をめぐる人々その59 富田鐵之助 齋藤秀彦
写真に見る戦後の義塾62 慶應義塾と都電 加藤三明
新慶應義塾豆百科55 塾旗の掲揚

新常任理事の横顔

北川雄光君
松本守雄
岩谷十郎君
北居 功
池田幸弘君
柏崎千佳子
松浦良充君
山梨あや
山内慶太君
石田浩之
天谷雅行君
門川俊明
岡田英史君
池原雅章
土屋大洋君
中山俊宏
奥田暁代君
北澤安紀
山岸広太郎君
梅田望夫
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
慶應義塾と芝学園の精神 小林正道
文楽人形名人・吉田蓑助の引退を惜しむ 鈴木隆敏
いにしえからのSDGs 東野珠実
新田次郎賞受賞によせて 永井紗耶子
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場 〈特別編〉
ヒサ クニヒコ
執筆ノート ────
『命に〈価格〉をつけられるのか』 南沢篤花(訳)
『どのアメリカ?──矛盾と均衡の大国』 阿川尚之
『南島に輝く女王 三輪ヒデ──国のない女の一代記』 倉沢愛子
『AIの経済学 ──「予測機能」をどう使いこなすか』 鶴 光太郎
Researcher’s Eye ────
パイナップルの甘味と酸味 三尾裕子
私の漫才的思考回路 古川良明
塾生とヨガに親しむ 奥山靜代
塾員クロスロード ────
いつも新しい物語を。 岩下和了
スナックでキャリアに彩りを 木下紫乃
社中交歓 ────
パイナップル 上田 豊、朝枝 伸、知花いづみ、本田由佳
新型コロナウイルス感染症拡大にともなう緊急支援のお願い
「デジミタ大会」としての開催へ──2021年慶應連合三田会大会
KEIO Report ────
コラボレーションを起動する──KeMCoグランドオープン企画「交景:クロス・スケープ」 本間 友
追想 ────
西村亨先生を偲ぶ 藤原茂樹
綿田博人先生を偲んで 石手 靖
寸描(山崎信寿)、山上広場、塾長室日誌(2021年6月)、塾内ニュース、三田会だより、慶應〝塾〟語事典、寄付・維持会申込者芳名
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前号紹介2021年7月号 No.1257

地方移住の現在形

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次号予告2021年10月号 No.1259

主権者と民意──民主主義を育む

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慶應義塾維持会

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母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
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