デザイン言語 入門 モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと 脇田 玲(慶應義塾大学環境情報学部准教授) 本書では、人と人工物の理想的なインタラクションをデザインするために知っておくべき 「デザイン言語」 のさまざまな知見を提供し、より深く専門的な情報にアクセスするためのリファレンスを提供する。 「デザイン言語」 の考え方そのものをレクチャー形式でわかりやすく紹介する。「デザイン言語」 入門・概説書。
 
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 デザイン言語 入門 モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと 脇田 玲 著
 

デザイン言語 入門
 ――モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと

    
 
    
脇田 玲 著
    
四六判/上製/154頁
初版年月日:2009/11/05
ISBN:978-4-7664-1692-3
定価:1,890円
  
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デザイン言語とは何か?

▼『デザイン言語』『デザイン言語2.0』 に続くシリーズ第3弾。

▼人間は生きていくためにものづくりをし、デザインをする。一般的にデザインとは見た目(デコレーション)の問題と考えられがちだが、目的を達成するために、どのような構造や仕組みにするか、素材を使うかを考えることこそが重要であり、むしろものづくりの本質的なプロセスであると考えるべきである。本書では、人と人工物の理想的なインタラクションをデザインするために知っておくべき 「デザイン言語」 のさまざまな知見を提供し、より深く専門的な情報にアクセスするためのリファレンスを提供する。 (本書の目次を見る)

  
前2作との違い 前2作、『デザイン言語』『デザイン言語2.0』は、建築やグラフィック・デザイン、音楽、写真、舞台芸術から思想、脳科学まで、幅広いジャンルの第一線で活躍する気鋭の論客の思考プロセス、デザイン・プロセスの紹介に重点を置いた内容だったのに対し、本書は、「デザイン言語」の考え方そのものをレクチャー形式でわかりやすく紹介する。「デザイン言語」 入門・概説書。
   
   
著者略歴
   
  
 

脇田 玲
(わきた あきら)

1974年、東京吉祥寺に生まれる。1999年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同年、ラティス・テクノロジー株式会社入社。 2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。学位取得:博士(政策・メディア)。2007年より、慶應義塾大学環境情報学部准教授。
主要著作:『デザイン言語2.0―インタラクションの思考法』慶應義塾大学出版会、2006年
主要作品:
「INFOTUBE」日経アーキテクチュアデジタルデザインコンペ最優秀賞(1999)
         MMCAマルチメディアグランプリ ネットワーク部門情報デザイン賞(2000)
「CT - City Tomography」 文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品(2001)
「Fabcell」ACM SIGGRAPH Emerging Technologies(2006)
「Ephyra」TOKYOFIBER'07 SENSEWARE(2007)(山中俊治氏との共同研究として)
     
脇田玲氏による特別寄稿
   
 

デザイン言語とは何であろうか?

   
脇田 玲(慶應義塾大学環境情報学部准教授)
   
 言語が意味を産み出す記号体系であるとすれば、デザイン言語とはデザインにまつわる記号体系のことである。ユーザーとデザイナーの関係に着目すると、人工物の理想的な使い方をユーザーに知らせるために、形や色や素材にデザイナーが込めたメッセージと考えることができるだろう。一方で、デザイナーの内面に着目すれば、理想的なモデルを構築するために「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤する行為そのもの、もしくはその行為を言語化したものと考えられる。
   

 その意味で、近年マーケティングの世界で注目を集めているデザイン思考とは一線を画する。デザイン言語は作り手の側に立った創作のための作法なのだ。

 

 デザイン言語は慶應義塾大学SFCのデザイン系基礎カリキュラムの名称でもある。デザインを言語と割り切って学ぶところにそのユニークさがあるが、プログラミング言語を扱う人工言語、外国語を扱う自然言語と並んで、SFCの根幹となる言語カリキュラムの1つなのだ。既に出版されている 『デザイン言語 ――感覚と理論を結ぶ思考法』 『デザイン言語2.0 ――インタラクションの思考法』 の2冊は、この科目群のゲストレクチャをまとめたものである。そして、今回出版される『デザイン言語 入門――モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと』 は、これらのオムニバスレクチャの後に続く理論編の講義をまとめたものだ。高校生や入学直後の大学生を対象として、21世紀の主流となるであろう情報とモノが混在するアーティファクトを作るための考え方を紹介している。

デザイン言語――感覚と論理を結ぶ思考法
   
デザイン言語
感覚と論理を結ぶ思考法

  
デザイン言語2.0――インタラクションの思考法
   
デザイン言語2.0
インタラクションの思考法

 

 本書は2つの時代動向に沿って章立てが行われている。1つは情報革命としてのユビキタス・コンピューティング、もう1つはモノづくり革命としてのパーソナル・ファブリケーションだ。前者の提唱者であるマーク・ワイザーはScientific American誌に投稿した記念碑的論文『21世紀のコンピュータ』で以下のように述べている。


  
デザイン言語 入門  ――モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと
   
デザイン言語 入門
モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと
   

 こうしたコンピュータの「消滅」は、技術的発展の帰結ではなく、人間の心理的な帰結によるものである。
  [ 中略 ]
心理学者のJ.J.Gibsonは「視覚的不変項」と呼び、哲学者のHans-Georg Gadamerは「地平」、またMartin Heideggerは「熟練」と称している。
 PARCのJohn Seely Brownは「周辺」と呼ぶ。これらすべてに共通なのは、それを意識せずに使うことができ、当面する目標に集中できることである。

 

 この視点に着目し、本書では空間経験と理解の関係を扱うイメージスキーマ、ハプティックとタクタイル、ギブソンの生態学的視覚論などのテーマをわかりやすく解説している。

 もう1つ動向であるパーソナル・ファブリケーションについては、その提唱者ニール・ガーシェンフェルドによる言葉を紹介したい。

 

 現在「リテラシー」は「読み書き能力」という狭い意味でしか一般に理解されていないが、ルネサンスの頃に誕生した当初、この言葉は、あらゆる表現手段を駆使する能力という、今よりずっと広い意味を持っていた。

 

 個人のための情報技術とモノづくり技術が成熟した現在、かつてルネサンスに活躍した万能の人の如く、我々は自身の中の「本来のリテラシー」を回復させる必要がある。その第一歩として本書はより深く専門的な情報にアクセスするためのリファレンスを提供したい。

   
 
     
「デザイン言語」シリーズのご案内
   
 デザイン言語2.0 インタラクションの思考法 脇田 玲 編 奥出 直人 編
 

デザイン言語2.0――インタラクションの思考法

    
 
    
脇田 玲、奥出 直人 編
    
A5判/並製/352頁
初版年月日:2006/05/08
ISBN:978-4-7664-1236-9
定価:2,625円
  
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『デザイン言語』の第2弾

▼前作に比べより実作(デザインプロセス)に重きを置いた構成で、優れたデザインが創造される現場の思考法がわかる。
身体性と知覚のデザインとして、システム論的な視点から内的環境である身体の考察と外的環境としての知覚について取り上げ、テクノロジーと感覚の新しい関係性に着目する。
▼メディアのデザインとして、小型化したコンピュータが埋め込まれたメディア化した人工物のデザインを取り上げる。
▼空間のデザインとして、人とメディアを取り巻く環境、さらにはユビキタス環境そのものをデザイン対象として取り上げる。

   
   
   
   
 デザイン言語 感覚と論理を結ぶ思考法 奥出 直人 編 後藤 武 編
 

デザイン言語――感覚と論理を結ぶ思考法

    
 
    
奥出 直人、後藤 武 編
    
A5判/並製/344頁
初版年月日:2002/05/20
ISBN:978-4-7664-0912-3
定価:2,520円
  
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新たなデザイン(思考法)を提示

▼イメージや空間を操作し創造していくためのツール―デザイン言語。デジタル情報環境が急速に拡張する中で、デザインの中に失われつつある身体性を回復するために、「感覚」と「論理」の統合による新たなデザイン(思考法)を提示します。

▼著者は、隈研吾(建築)・東浩紀(思想)・塚本由春(建築)、佐々木正人(思想)・藤枝守(音楽)・港千尋(写真)原研哉(グラフィックデザイン)等、各界で先駆的に活躍する人々です。

   
   
   
      
      
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 ――モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと

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 デザイン言語――感覚と論理を結ぶ思考法

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