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「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第7号(2005年6月27日発行)
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▼ 梅雨も後半になってきました。梅雨明け宣言が待ち遠しいこの頃です。夏
休みのプランはもう立てましたか? 夏休みをとれる人もとれない人も、季節
の変わり目ですので、体調に気をつけてください。
▼ 月刊誌「教育と医学」の2005年7月号の特集は、「安全教育と災害後教育」
です。
学校の安全が脅かされる事件が多発するなかで、子どもたちへの教育や環境整
備、防犯対策をどのようにすすめていくべきか。さらに、安全教育、こころの
ケア、災害後教育、防災教育はどう考えられ実践されているのか、多角的に論
じます。

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■最新号「教育と医学」(2005年7月号)の内容
★1.どこから読もうかな?<ポイントの1行>
★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2005年7月号)の内容■

特集:安全教育と災害後教育

学校の安全が脅かされる事件が多くなっています。
総説では、学校が子どもにとって安全な場所であるために何が必要か、という
問題について提言いただきました。
各論では、学校を「閉じる」ことではなく、地域との関係性を深めて子どもを
守っていく取り組みが始まっている例の紹介。また、事件や災害の後にはどう
いった対応が必要なのか。安全教育のあり方とは。そして、震災のための防災
教育の実践についてご執筆いただきました。
さらに、福岡市精神保健センター長の西浦先生に、3月20日に発生した福岡県
西方沖地震後に市民の心のケアの対応に奔走されておられるなか、現場報告を
ご執筆いただきました。
教育と医学 2005年7月号
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★1.どこから読もうかな? <ポイントの1行>
*編集部がここだ、と思った1行をご紹介します。
*巻頭随筆は、次の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●総説
◆ 「安全教育の現状と課題」
松岡 弘(大阪教育大学名誉教授)
「現在では学校安全の領域は、(1)生活安全、(2)交通安全、(3)災害の安全、(4)防
犯教育の四領域となっている。」
「最後に、受け身的な安全教育ではなく、子どもの能動的な能力を育てる安全
教育が必要である。」(編集部注=「安全教育の課題」として8つを挙げてい
ただいており、その8つめの部分です。)<ともに本誌より>

◆ 「学校における安全対策の推進」
大金伸光(文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課専門官)
「文部科学省では、各学校や設置者に対し、『事件はいつ、どこでも起こりう
るのだ』という危機感を持って子どもの安全確保に取り組むことが重要であり、
第一次報告等を参考にしながら、それぞれの学校安全のための方策等について
再点検し、学校独自の「危機管理マニュアル」の作成・改善や、警察との一層
の連携の推進など、実効性のある安全管理の取組を積極的かつ継続的に推進し
ていただくようお願いしているところである。」<本誌より>


● 各論
◆「学校の安全と防犯対策の実態」
大島大輔(朝日新聞東京本社社会部記者)
「これまで述べてきたように、全国一律的な『マニュアル』だけでは、それぞ
れの地域特性の中で存立している学校の安全を確保することはかなわないだろ
う。」
「何より筆者が注目するのは、多くの地域で住民や保護者らが自発的に学校の
安全のためにかかわりを深める動きが目立つことだ。学校に地域の目を集める
ことは、『開かれた学校づくり』を実現させていく道筋でもある。こうした取
り組みを永続させることこそが、結局は子どもたちの命を守る一番の近道のよ
うに思えてならない。」<ともに本誌より>

◆ 「子どもの安全を守る『学校と地域との連携』
   ―連携を考える七つの視点―」
嶋崎政男(福生市教育委員会参事)
「子どもと一緒に玄関を出て、『いってらっしゃい』と声をかけた後、五分間
だけその場にとどまり、道行く児童生徒にも声をかける。子どもの帰宅予定に
合わせ(五分前に)玄関前に立ち、その間、行き交う児童生徒に『お帰りなさ
い』の声をかける。一日たったの十分間の活動であるが、その効用は図り知れ
ないという。」<本誌より>

◆「子どもたちへの安全教育のあり方―警察の取り組みから―」
藤原健一(福岡県警察本部生活安全部少年課長)
「安全教育の推進に際しては、大人の目線で考えがちであるが、子どもたちの
目線に立つことも忘れてはならない。前任地で小学校の通学路の危険箇所を把
握し『安全マップ』を作るため、保護者と歩いて点検してまわったことがある。
その後、実際に通学している子どもたちにも同じ経路を点検させたところ、危
険箇所の認識にかなりの差があった。」<本誌より>

◆ 「学校における災害後教育」
元村直靖(大阪教育大学教授)
「学校においては防災教育は、安全教育の一環として、幼稚園、小学校、中学
校、高等学校などで取り組んでいるが、近い将来、地震などの自然災害の発生
が高い確率で予想される今日、生命を守り、被害を最小限に抑えるために、子
どもの発達段階や地域の実情を考慮しながら、防災教育を学校教育全体を通じ
て、計画的、組織的に進めることが必要である。」<本誌より>

◆「災害を受けた子どもの支援・家族の支援」
立木茂雄(同志社大学文学部社会学科教授)
「災害は、被災地に計り知れないダメージを与え、その傷が癒されるまでには
相当な時間が必要になる。阪神・淡路大震災から十年を迎えた兵庫県で、いま
なお『震災に係る心のケア担当教員』が必要だという事実もその表れだろう。
」<本誌より>

◆「震災後のこころのケアの現場報告」
西浦研志(福岡市精神保健センター所長)
「健康相談の実態をふまえて、三月二十八日からは、こころのケア班に、市内
の二つの大学病院からも協力を得た。九州大学の精神科、心療内科、福岡大学
の精神科である。相談窓口を訪れた人たちのなかで、精神科医の診療へ導入す
るのが適切な方を保健師が選び、コーナーの端のほうで少量の向精神薬投与を
含めた診療、相談が無料で行われた。込み入った話になりそうな利用者のため
に、人目につきにくい相談場所も別に確保したのだが、実際は使う場面がほと
んどなかった。身構えずにすぐに相談ができる場の設定が役に立つ、と分かっ
た。」<本誌より>

* 関連バックナンバー
西浦研志「教師の精神保健」
(「教育と医学」2002年3月号、特集「教師の危機」)

◆ 「PTSDの学校での対応」
井出 浩(神戸市こども家庭センター参事)
「しばしば語られることに、児童生徒集団での指導を基本とする学校の中で、
個別に対応することの難しさがある。けれども、共に災害を乗り越える経験を
することの意義に加え、成長しつつある子どもたちにとっての集団の意味合い
を考えると、被災した子どもたちを学校生活の中で支えることの意義は計り知
れない。」<本誌より>
* 関連バックナンバー
井出 浩「学校での災害後のこころのケア」
(「教育と医学」2004年4月号、特集「これからの学校心理臨床」)


◆ 「事件後の学校への緊急支援と心のケア
−小1女児誘拐・殺人事件での初期対応−」
池島徳大(奈良教育大学教育実践総合センター助教授)
「奈良県臨床心理士会は、本事件の発生を受け、大きな不安や恐怖のなかで過
ごしている子どもたちや保護者、教職員の方々に、少しでも心のエネルギーを
回復していただくため、事件発生直後から学校に入り、心のケアを中心に対応
にあたってきた。ここに、これまで取り組んできた活動をまとめ報告としたい
が、紙幅の関係から極めて重要とされる初期対応に的を絞って述べる。」
「ある教師が、“臨床心理士は、私たちの心の用心棒です”と話されていたの
が印象的であった。」<ともに本誌より>

◆「防災教育の新しいアプローチ」
矢守克也(京都大学防災研究所および同大学院情報学研究科助教授)
「防災教育が変わりつつある。(略)その変化を四つのキーワードとともに追
いかけてみたい。四つのキーワードとは、『能動的なはたらきかけを重視した
防災教育(Act-oriented)』、『成果物・アウトプットを生みだすことを重視
した防災教育(Product-oriented)』、『学校以外の主体・組織との連携を重
視した防災教育(Network-oriented)』、『諸活動に埋め込まれた様式を重視
した防災教育(Embeddedment-oriented)』、以上四つである。」<本誌より
>

◆「考える力がつく『防災プロジェクト学習』
?意志ある学びで『生きる力』を!」
鈴木敏恵(中央防災会議専門委員、千葉大学講師)
「自分も家族も友達も周りのすべてのものが大切でかけがえない。この世は生
きるに値するところなんだという愛おしさにも似た深い衝動を、子どもたちに
もってもらいたい。それはイザというときの力です。防災の知識やスキルも大
切ですが、この豊かな感情の育みも忘れてはならないと思います。」<本誌よ
り>
* 「防災プロジェクト」ホームページ
http://www.toshie-suzuki.net/bousai/

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★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

● 巻頭随筆「安全な教育とは」 
  清水將之
(関西国際大学人間学部教授。児童精神科医師)


はたして100%の安全を求めることは可能でしょうか。しかし、義務教育の場
で生じてくる危険に、現代人は対策を講じなくてはなりません。清水先生は
「(危険と)われわれはどう付き合ってゆくのがいいのか」という表現を用い
ています。その意図するところは??


【今月の立ち読み2】

● 「編集後記」
松山敏剛(産婦人科まつやまクリニック院長。教育と医学の会理事)


3月20日に起きた福岡県西方沖地震が発生した時の様子とともに、「究極の安
全などはないことを教え、危機に陥ったときにいかに対処するかを教育するこ
とのほうがもっと大切かもしれない」とおっしゃっておられます。巻頭の清水
先生のご発言とも重なります。
松山先生は、「教育と医学」2005年5月号の「編集委員の目」にてご執筆いた
だいております。下記の「立ち読み」もご覧ください。
松山敏剛「更年期医療をめぐって−今日の常職は明日の非常識?−」

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★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

2005年8月号の特集は「落ち着きのない子どもへの教育」です。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもへの対応が叫ばれています。病態と
して薬物療法の研究などもされていますが、働きかけ次第で子どもは変わって
いきます。医療のみならず、学校、家庭、地域などのさまざまな視点から、教
育的関わりの可能性について、第一線の研究者が論じます。
2005年8月号の内容(予定)

8月号は、7月27日発売です。
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★4.もっと知りたい! <今月の本棚>
本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などをご紹介します。
今回は、1冊紹介します。

◆鈴木敏恵著
『未来教育・ポートフォリオでプロジェクト学習(3)
体・健康プロジェクト』
学習研究社、2005年3月発行
A4変形判(AB判)、48頁、2800円

本号で「防災プロジェクト学習」についてご執筆いただいた鈴木敏恵先生の書
籍です。本書は、「未来教育・ポートフォリオでプロジェクト学習」という子
どもを対象にした全6巻シリーズのうちの1冊。総合的な学習の時間で、子ど
もたちが自らテーマを決め、情報を集め、プレゼンテーションをするという、
「プロジェクト学習」について、各巻ごとのテーマにそって具体的にどのよう
に学習が進んでいくか、主人公の子どもの視点にそって記されています。
この3巻は「体・健康プロジェクト」がテーマ。「ウンチ」をテーマに選んだ
少年シンジが、チームの仲間とどのように学習を進めていったか、豊富なイラ
スト、生き生きした子どものセリフとともに、段階を追って展開されていきま
す。鈴木先生が展開している「ポートフォリオ学習」という手法によって、子
どもたちがどのように学習を進めていったか、実践した学校の児童の写真など
も掲載されています。
テーマを追っていく過程で、チームの中で子どもがどう思い、変わっていくか
が伝わってくる書です。しかし、このポートフォリオ学習の手法は、仕事で行
き詰まっている大人にも役立つなものではないでしょうか。読むと元気がわい
てくる本です。
他の巻のテーマは以下のとおり。1巻「パーソナルポートフォリオ」、2巻
「防災プロジェクト」、4巻「テレビの見方プロジェクト」、5巻「ユニバー
サルデザインプロジェクト」、6巻「未来を開くプロジェクト集」
(各巻48頁)

*以上の本と、船曳建夫著『二世論』(本誌7月号「折々の1冊」のコーナー
で紹介)を、アンケートに回答くださった方の中から抽選で各1名にプレゼン
トいたします。アンケートご記入はこちらからどうぞ。


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■慶應義塾大学出版会からのご案内
★新刊ではないのですが、今回の特集にかかわりある書籍をご紹介いたします。
『テロ事件と子どもの心―日本人学校・補習校におけるPTSD調査とケア』
ニューヨーク教育相談室編 定価2,940円
日本人の子どもを対象に行ったPTSD調査の結果と、事件直後からの対応、その
後のカウンセリング活動の報告。教育現場での社会事件への危機対応を提示し
ています。


『危機対応のエフィカシー・マネジメント ―チーム効力感がカギを握る』
高田朝子著 定価1,890円
「地下鉄サリン事件」直後の聖路加国際病院、「阪神・淡路大震災」後の復興
に挑む住友電気工業、「操縦不能」に陥ったユナイテッド航空232便を取り上
げ、当事者へのインタビューや詳細な資料の分析を通して、「そこで何が起こ
ったのか」「彼らがいかに行動したのか」を描写しています。

『グローバル・セキュリティ入門』薬師寺泰蔵編著 定価1,575円
地理的・時間的空間を越えて結びつき、変化し、急速に拡大する現代の危機。
この「新たな危機」を理解するためには、私たちが社会現象を見るメガネをか
け替えなければならない・・・・。


その他新刊のお知らせ


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■メルマガ「教育と医学」のアンケート・情報提供のご依頼
★メルマガ7号の感想をお寄せください。
抽選で書籍『未来教育・ポートフォリオでプロジェクト学習(3)』(上記「今月
の本棚」で紹介)、船曳建夫著『二世論』(本誌7月号「折々の1冊」のコー
ナーで紹介)を各1名の方にプレゼントいたします。
ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください。アンケート記入はこちらからどうぞ。


★セミナー・研修会、新刊書籍の情報を募集しています。採用の折は、無料で
このメルマガに掲載いたします。メールにて、情報をお寄せください。
(掲載の折は、編集部より追ってご連絡いたします)
E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
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■ 次回のメルマガ「教育と医学」配信は、7月27日を予定しています。
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■編集後記
▼ この特集を企画したのは昨年ですが、今号の編集にとりかかるとJR西日
本福知山線の脱線事故が、校了すると山口県では高校生の爆弾事件が起き、危
険がいかに私たちの生活に身近なものであるかを痛感させられました。危険か
ら完全に回避することはできなくても、危険に遭遇したときに被害を少しでも
抑える方策・技術・知識はぜひともほしいものです。学校だけではなく、生涯
学習としても安全教育や防災教育を広げてほしいと思いました。皆さんの職場、
通勤路などは、危険に満ちてはいませんか?最近机の周りの散らかり具合が気
になる私です。(編集担当N)
▼編集担当Nと同様、机の周りの散らかり具合に危険を感じているKです。福知
山線の脱線事故のニュースを聞いたとき、昭和三十八年の鶴見事故という脱線
事故を思い出しました。というのも、友人のお父様がその事故で亡くなられた
と聞いていたからです。その事故も100人を超す死者がでたとのことです。そ
れから40年以上たっていますが、電車で暢気に寝てはいられないと思いました。
(システム担当K)
▼営業をやっていると、特集タイトルについてこんなことを素朴に聞かれます。
……ここでいう「安全教育」というのは、1.教育を安全に行うことですか、
2.安全について教育することですか。「安全」というのは、1.セーフティ
のことですか、2.セキュリティのことですか。……
ある種の術語として流通している言葉のようでもありますが、皆さんは最初に
タイトルを見たときにどれだと思いましたか?(販売担当O)

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E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
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