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「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第6号(2005年5月27日発行)
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▼ ゴールデン・ウィークが過ぎてしまったと思ったら、あっという間に5月
も終わろうとしています。梅雨も間近、衣替えは済みましたか? 
▼ 月刊誌「教育と医学」の2005年6月号の特集は、「生と死の教育」です。
現代の日本では「死」がタブー視されていると問題を提起し、若者とともに
「死」の意味を学ぼうという動きが広がってきています。「死」について考え
ることは、「生」「いのち」を学ぶことにつながっている、ということが実感で
きる特集となっています。


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■最新号「教育と医学」(2005年6月号)の内容
★1.どこから読もうかな?<ポイントの1行>
★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2005年6月号)の内容■

特集:生と死の教育

教育の現場で「死への準備教育」「命の教育」を実践されている方、医療の現
場での終末期の方々・家族とどう対峙しているのか、第一線の方々に活動の報
告とこれからのあり方を論じていただきました。
この特集を通して特筆したいことは、すでに授業を実践なさっておられる先生
方は、「生と死の教育」がただ単に学校などに普及すればよいとはいえない、
ということをおっしゃっておられることです。詳しくは、古田晴彦先生の抜粋
部分などをご覧ください。
教育と医学2005年6月号へ
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★1.どこから読もうかな? <ポイントの1行>
*編集部がここだ、と思った1行をご紹介します。
*巻頭随筆は、次の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●総説
◆ 「『死の意味』の教育・そのあり方」
小原 信(青山学院大学元教授)
 「『死の意味』の教育ということで、学校での教育が必要という答えが期待
されていたのかもしれない。だが、そう言うだけなら、あまりにもありきたり
の発想である。『死の教育』を本気ですすめるためには、子どもや大人より、
まず医師やナースなど医療スタッフがものの考え方を変えて、臨床患者にやさ
しいケアの仕方を工夫してほしい。」<本誌より>

* 関連バックナンバー
小原信「アイデンティティのケータイ化」
(「教育と医学」2003年5月号、特集「モラルの崩壊と立て直し」)


◆ 「若者の死生観」
勝俣暎史(駒澤大学文学部教授)
「高校生をはじめとする若者(青年)における生活空間(時間場)は、
『現在』ないし『近い未来』であって、『老年』や『死』はネガティブな結末
として意識の外に追いやられていることが明らかにされたが、この傾向は、わ
が国の若者にだけに認められる現象ではなく、洋の東西にかかわらず、若者に
共通に認められる傾向であることが知られた。」<本誌より>


● 各論
◆「高等学校における『生と死の教育』」
古田晴彦(関西学院高等部教諭)
「学習指導要領の中に、『死を学ぶ』という項目が明記されるようになれば、
実践の広がりという点では大きな進展を見ることになると思われる。しかしそ
れは、『生と死の教育』に関して非常に消極的な教員もこの授業を担当する可
能性があるということを意味する。取り上げ方によって、そしてまた個々の生
徒が置かれている状況によって、生徒に深い傷を与えてしまう可能性もある授
業である。ただ単に普及すればよいという性格の授業とは少し異なるように思
う。」<本誌より>

◆ 「死への準備教育―引導をわたせる人になるために―」
高橋 誠(慶應義塾高等学校教諭)
「死をどこまでも否定、拒否し続けるのではなく、死を受け容れて生きること
を学ぶことが『死への準備教育』の究極のゴールではないかと思う。」<本誌
より>


◆「工業系高専への「生と死の教育」出前授業の試み」
影山由利(大分・生と死を考える会会員)
「『生と死の教育』は、(1)『今を生きる』手がかり、(2)死への準備、と共に、
(3)『他者と共に生きる』という視点をもたらすものであるという点も強調した
い。」
「この教育が、今後も様々な場で、注意深く、そして意義深く用いられること
を期待したい。」<ともに本誌より>


◆ 「農業高校での『命の教育』」
真鍋公士(福岡県立久留米筑水高等学校食品流通科教諭)
「いよいよ解体授業の日が近くなってくる。その前までに、生徒の中には『ど
うしても解体したくない』と涙ぐんでくる生徒がいる。中には『先生、気分が
悪くなりそうなので、明日は風邪を引いて学校を休みます』と予告してくる
(中略)生徒が出てくる。最近の生徒は、ヒヨコに命名して育てた分愛情が深い
のか、解体を拒絶する傾向が強くなってきている。」<本誌より>
(ニワトリを卵のふ化から始めて、飼育した後に解体・試食するという授業の
報告=編集部注)

◆ 「末期患者とのコミュ二ケーション」
柏木哲夫(金城学院大学学長。大阪大学名誉教授)
「末期の患者に対して全体的にどのような態度で接するのがよいのであろうか。
感情に焦点を当てることの重要性についてはすでに述べたが、もう一つ大切な
ことがある。それは患者の心、気持ちを理解することである。この、ごく当然
のことが日常の臨床の場においてなされていないのである。」
「コミュニケーションは医療や看護の基本である。にもかかわらず、教育の中
で正式に、まとめて取り上げられることが少ない。特に医学教育の中ではコミ
ュニケーション教育はかなり不足している。」<ともに本誌より>


◆ 「スピリチュアルケアを通して学ぶ自己肯定感」
小澤竹俊(横浜甦生病院ホスピス病棟長)
「この特集では、たとえどんなに苦しくても、他者や自らを傷つけないで生き
ていく可能性について、さらには、苦しみの中にあったとしても自己肯定感が
育まれる可能性を、ホスピスで展開されているスピリチュアルケア(存在を支
えるケア)をヒントに紹介してみたい。」<ともに本誌より>
*小澤竹俊先生のホームページ
http://www.bekkoame.ne.jp/~ta5111oz


◆ 「ホスピス:死に対峙し、いのち尊び」
下稲葉康之(特別医療法人栄光会栄光病院副理事長・ホスピス長)
「スピリチュアルケアは、患者・家族・スタッフ間の良きコミュニケーション、
信頼関係に始まり、いつしかその関係を生きる・死ぬるにかかわる関係へと発
展させ、最終的に家族もスタッフも癒すことによって完結する、いわば全人的
ケアを締めくくる大変重要なケアである。」<本誌より>



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★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

● 巻頭随筆「『臨床人間学』の実践」 
  庄司進一
(医療法人・城西医療財団・城西病院病院長代行。筑波大学名誉教授)


医師である庄司先生は、「臨床人間学」の長年の実践から、死を考える機会を
つくることが重要である、こういった活動は、時間をかけて実践から創り上げ
たい、ともおっしゃっておられます。


【今月の立ち読み2】

● 編集委員の目「異文化を見る目」
 丸山孝一(福岡女学院大学教授)


 中国や韓国との摩擦が大きくなっています。文化人類学者の丸山先生は、ア
フリカ・スーダンのヌア族という牧畜民族の考え方を例に、多文化共生社会の
可能性についてご執筆いただきました。

◆執筆者紹介
●丸山孝一(まるやま こういち)
福岡女学院大学教授。九州大学名誉教授、新疆師範大学名誉教授。教育と医学
の会理事。専門は、文化人類学。長年、シルクロードの調査に従事。著書に
『現代タイ農民の生活誌』(編著、九州大学出版会、1996年)、『文化相対論
再考』(APCアジア太平洋研究第22、1998年)、『カトリック土着』
(NHKブックス、1980年)など。


* 関連バックナンバー
丸山孝一「父親像の多様性−文化人類学的視点から−」
(「教育と医学」2004年6月号、特集「父親像をめぐって」)



【今月の立ち読み3】

● 「編集後記」
安藤延男(九州大学名誉教授、教育と医学の会会長)


 
安藤先生は、「教育と医学」2005年1月号の「巻頭随筆」をご執筆いただいて
おります。下記の「立ち読み」をご覧ください。
安藤延男「『教育』と『医学』:今世紀の課題」

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★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

2005年7月号の特集は「安全教育と災害後教育」です。
学校の安全が脅かされる事件が多くなっています。子どもの安全のために、学
校では今なにが求められるのか。安全教育、防災教育、こころのケア、災害後
教育と、多角的に論じます。
2005年7月号の内容(予定)

7月号は、6月27日発売です。
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★4.もっと知りたい! <今月の本棚>
本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などをご紹介します。
今回は、2冊紹介します。

◆エリザベス・キューブラー・ロス著 鈴木晶訳
『死ぬ瞬間−死とその過程について』
中公文庫、2001年1月発行
文庫判、468頁、1100円

本書は、200人の末期患者の人たちに直接面接して取材を行い、死に至る人間
のこころの動きをまとめた、キューブラー・ロスの代表作ともいえる書です。
日本での初の翻訳書は1971年読売新聞社から発刊、これは新たに翻訳して文庫
にまとまったものです。
キューブラー・ロスは、この取材から、死に対する心の過程が、五つの段階に
なり、最終段階として「受容」に到達する、とまとめています。
死生学を学ぶにあたり、キューブラー・ロスの書は、まず最初に手にする書の
ひとつといえます。文庫で入手しやすいのでお勧めです。


◆ 大泉 溥 著
『実践記録論への展開−障害者福祉実践論の立場から−』
三学出版、2005年4月初版発行
A5判、232頁、2100円

現在、日本福祉大学社会学部教授で「障害者福祉論」「障害者心理学」の講座
を担当されておられる大泉溥(ひろし)先生の新刊が出版されました。
本書は、2004年に出版の『生活支援のレポートづくり−実践研究の方法として
の実践記録−』の姉妹編で、生活支援の実践記録についての理論編です。社会
福祉に関わる方々に、ぜひ読んでいただきたい書です。
さっそく、著者の大泉先生にコメントをいただきました。

編集部:前年の書籍に続いて、この「理論編」が刊行されましたが、この本の
特長はどんな点でしょうか。
大泉:実践記録の書き方と読み方の実際を具体的に述べた前著の内容を理論的
に支えるために書いたものです。また、私自身にとっては、障害児・者の生活
と心理にこだわって実践のあり方を探求してきた45年の総括です。
現代日本の生活問題の深刻さは非常勤職員やパート、アルバイターの増加など
職員構成の変質による実践者像の混迷と不可分なものです。そこで、あらため
て「実践」概念の成立事情を歴史的に問いただし、生活支援の内発的で主体的
な発展の重要性を強調しました。また、「障害学生の人間的自立」などで利用
者の内面理解のあり方を問題とし、これを実践主体の成長と関係づけて示すこ
とによって、現場職員がみずからの仕事をリアルにつづる実践記録の学問的価
値を浮き彫りにしました。事例研究の新しい現場的方法の意義と可能性を説い
た本にもなっています。
編集部:例えば、どんな方に本書をお勧めしますか。
大泉:急激に変化しつつある医療・教育・福祉などの現場では生活支援の仕事
がケアプランや個別支援計画などのマニュアルで処理されがちですが、それだ
けでよいのかと思い悩み、少しでもまともなものにしていきたいとねがう人た
ちと課題意識を共有したい。看護師や保健師、保育士や学校の教職員、福祉関
係職員などの専門職、その研究者や学生の方々はもとより、そのサービスを利
用する人たちにも読んでいただきたいと思います。

編集部:最後に一言お願いします。
大泉:「普遍は個別に宿る」のです。はみ出しや失敗に挫けずに「実践の中の
理論」を真に人間らしいものにしていく、不屈の努力に、乾杯!

編集部:そうですね。不屈の努力、諦めないで続けることがいちばんの力です
ね。先生、ご協力をありがとうございました。

大泉溥先生には、「教育と医学」2003年12月号(特集・支援をつなぐ−障害の
ある人のためのコーディネーター−)で「大学での障害者支援のコーディネー
ター」として、大泉先生の大学での実例をご執筆いただいております。
こちらもお勧めいたします。
//www.keio-up.co.jp/kyoiku/200312.html

*以上2冊の本を、アンケートに回答くださった方の中から抽選で各1名にプ
レゼントいたします。アンケートご記入は以下からどうぞ。
https://www.keio-up.co.jp/cgi-local/mgquest.cgi?sw=1

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■慶應義塾大学出版会からのご案内
『小学校での英語教育は必要ない!』大津由紀雄編著
文科省が小学校英語の導入を進めようとする中、英語教育の論客たちが専門家
の立場から問題提起し、その導入にあえて反対を唱え、警鐘を鳴らす!

三訂版 視覚障害教育に携わる方のために
香川邦生編著/牟田口辰己・猪平眞理・大内進著
2002年4月の就学基準や就学手続きの改正、2003年の「今後の特別支援教育の
在り方について」の最終報告書をふまえた大幅な改訂版。
//www.keio-up.co.jp/cgi-local/bookslink.cgi?isbn=ISBN4-7664-1151-X

その他新刊のお知らせ
//www.keio-up.co.jp/cgi-local/search.cgi?prm=2

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★メルマガ6号の感想をお寄せください。
抽選で書籍『死ぬ瞬間』、『実践記録論への展開』(上記の
「今月の本棚」で紹介した本)、当社の今月の新刊を各1名の方にプレゼント
いたします。
ぜひ、ご意見をお寄せください。アンケート記入は以下からどうぞ。
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このメルマガに掲載いたします。メールにて、情報をお寄せください。
(掲載の折は、編集部より追ってご連絡いたします)
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■ 次回のメルマガ「教育と医学」配信は、6月27日を予定しています。
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■編集後記
▼「死への準備教育」の普及に長年活動をされておられる上智大学名誉教授の
アルフォンス・デーケン先生の講演に3月末に行きました。デーケン先生は1
年半ぶりの帰国とのことで、「生と死を考える会」の大勢の方々から「おかえ
りなさい」と迎えられていました。デーケン先生にはぜひこの特集にご執筆を
いただきたかったのですが、どうしても時間がないとのことで断念。2年先ま
で講演予定がびっしりとのこと。機会がありましたら、ぜひデーケン先生の講
演にいらしてみてはいかがでしょうか。(編集担当N)
▼メールマガジンにご登録いただく方も、アンケートにお答えいただく方も序
ゝに多くなってまいりました。アンケートよりいただいたご意見はどんどんメ
ルマガやホームページに反映していきたいと思います。
アンケートはこちらから
 
(システム担当K)
▼当出版会で長く発行している書籍に『西洋哲学史 古代・中世』というのが
あります。面白おかしい本ではなく、まじめな学説史の本です。が、さすがに
古代ギリシャの人たちというのはすごくて、例えばピタゴラス派のところを読
むと、「ヒツパソスはルート2の通訳不可能性に直面して溺死した」などという
不思議な一節がさらりと書かれていたりします。こういう「死」というのも考
えさせられますね。(販売担当O)

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