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■─────────────────────────────────── 「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第38号(2008年1月29日発行)
────────────────────────────────────■ ▲試験シーズンが始まりました。体調にお気をつけください。
▲「教育と医学」2月号の第一特集は、「理不尽な要求をする親への対応」、 第二特集は、「チームワーク力を育む」がテーマです。

◇CONTENTS◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■最新号「教育と医学」(2008年2月号)の内容
★1.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★2.どこから読もうかな?<今月のポイント>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2008年2月号)の内容■

特集1:理不尽な要求をする親への対応

 学校や教師に対する苦情が増えている、と感じている教師が多いようです。 いったいそれはなぜなのでしょうか。小野田先生は、「モンスターペアレント」 という語は人格否定の意味をもち、保護者と向き合う教職員の気持ちすら萎 えさせていく危険な用語である、と批判します。では、無理難題と思われる苦 情にどう対応していったらよいのか、どんな改善方法があるのか、さまざまな 角度から探ります。

特集2:チームワーク力を育む

 社会人だけでなく、子どもにとってもチームワーク力があることは重要と思 われています。ところがこの「チームワークとは何か」というと、社会心理学 や産業心理学の領域で文献を調べると、チームワークの概念を単独で測る尺度 はない(杉森伸吉先生、p65)そうなのです。ミスやエラーを少なくするため にチームを組む、そしてミスやエラーがおきたときにすばやくリカバーできる という体制、という期待がありますが、山口先生はチームで活動するときの心 理的落とし穴についても言及されています。また「ミスやエラーをすると厳し く責任を問われる環境のもとでは、同僚や他人のことはさておき、自分だけは 責任を問われることのないようにしようとする心理が働くのも、無理からぬこ とかもしれない」(山口裕幸先生、p81)と述べています。あなたの環境はど うですか? 改善策が見つかるかもしれません。

今号の紹介ページ
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★1.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

巻頭随筆「ていねいな応対と時間的ゆとり」
 権藤與志夫(九州大学名誉教授)
 イギリスの平均的規模の学校では、事務長と職員が2人、大きい学校では計 5人常駐という環境。日本では1人程度。日本の教師がいかに忙しいかがこれ だけでも想像できます。教室や職員室の雰囲気の改善を提言します。 ●「編集後記」
 馬場園 明(九州大学大学院医学研究院教授)
 医療・福祉政策や健康支援が専門の馬場園先生。コミュニケーション能力の 不足について述べます。
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★2.どこから読もうかな? <今月のポイント>

*巻頭随筆は、上記の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●特集1・理不尽な要求をする親への対応

「学校に対する無理難題要求の急増―社会問題として」

 小野田正利(大阪大学大学院人間科学研究科教授)

<主な見出し>「教師を楽しむ」から「教師を降りる」へ/教師の辞め方と学 校観・社会観/悲鳴をあげる学校/体力と体温を奪われる学校/モンスターで はない!/イラダチ感と「親教育」の強調について/対等に語り合える時代の 中で

◆「『モンスターペアレント』の背景にあるもの」

 尾木直樹(教育評論家)

<主な見出し>調査結果の概要/調査結果からみえてくるもの/学校の変化― 学校の商品化/モンスターペアレントの心理的背景/コミュニケーションの大 切さ

◆「子どもは親の所有物ではない―社会からの大切な預かりものだ」

 中井浩一(教育評論家。国語専門塾・鶏鳴学園塾長)

<主な見出し>時代の転換点/家庭が壊れている/学校の役割の変化/子ども の教育権は親にあるのか、学校にあるのか/話し合いの原則/クレームの「窓 口」を設け、議論をオープンにする

◆「教育者としてどう対応するか」

 陣川桂三(福岡大学人文学部教授)

<主な見出し>「絶対愛」としての親の要求/「自己愛」に陥った親の要求/ 面接は、毅然として、時間を設定する/ネットワークを大切に

◆「特別支援学校での親の要求と学校・教師の対応」

 緒方美加子(北九州市立特別支援学校北九州中央高等学園教諭)

<主な見出し>「うちの子に話しかけないで」/「教え方がわからなかったら、 教えますよ」/「先生、どんな魔法を使ったんですか」/保護者の要求への五 つのポイント

◆「クレーム問題への校長の役割」

 嶋崎政男(東京都立川市立立川第一中学校長)

<見出し>クレームへの認識を深める/クレーム問題への知識を高める/クレ ームが生じない学校経営に努める/クレーム対応への力量を高める/教職員へ の支援を行う

●特集2・チームワーク力を育む

◆「子どもたちのチームワークを育む」

 杉森伸吉(東京学芸大学教育学部准教授)

<主な見出し>チームワーク概念の多様性/集合・集団・チーム/チームワー ク概念の文化差/子どものチームワーク力を育む

◆「教師の自己成長を促すチームワークづくり
―土台は弱音を吐ける人間関係」

 大竹直子(「教師を支える会」相談員)

<主な見出し>教師のチームワークが崩れていく理由/多忙さ/人事考課の問 題/世代による価値観の相違/教師間のチームワークを取り戻すために

◆「医療と看護を支えるチームワーク」

 山口裕幸(九州大学大学院人間環境学研究院准教授)

<主な見出し>今、現場のチームワークが問われるわけ/そもそもチームワー クとは何なのか/看護集団のチームワークを科学する/良好なチームワークは 看護現場の安全確保に効果的か?/チームワークを超えてチーム・コンピテン シーへ

●教師の学び・サポートに関する資料

2006年9月号 特集1・親の教育力を高めるには/特集2・学習障害児への今日の支援
2007年9月号 特集1・教師を楽しむ/特集2・キレる子ども
2007年6月号 特集2・教師塾の是非について/特集1・記憶のしくみを探る
2006年6月号 特集2・教師力を高めるには/特集1・病気をもつ子どもへの教育
2005年10月号 特集・教師の教育力を高める

●好評の連載

◆村瀬嘉代子「連載・瞬息のきらめき」

第20回「自然を感じ取る暮らし」
 自然を感じ取る暮らしって何でしょう? 大自然の中に旅するのではなく、 都会でもできるのでは? なぜそう村瀬先生はおっしゃるのか? ぜひご一読 を。

◆田中康雄「連載・生きること・支え合うこと」

第20回「診断でなくその子の心を、関わりは日常の中で」
 お弁当を食べてくれない子、カードに書いた物の名前を聞いても答えない子 ……。自閉症だから……とすぐ考えてしまうことの落とし穴。「みんな、診断 名に惑わされているんだよ。ちゃんとその子を見れば、どうしてほしいかわか るはずさ」と言う友人の言葉をきっかけに、みずからの医療行為を見つめ直す 田中先生。さて皆さんは、レッテルに惑わされてはいませんか?

◆村田豊久「連載・子どもの心の診療室から―子ども臨床から学ぶこと―」

第20回「思春期前期の転換ヒステリー」
 思春期に焦点をあてます。この時期のさまざまな不安、挫折、失意、絶望な どを持ち、心理的葛藤がひどくなると、異常行動や臨床的な症状が発生します。 この時期のクライエントとの治療にどう取り組むか、今回は思春期前期の中学 生の心理的問題を例に述べます。
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★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

特集1・活き活きした学校生活を求めて

 今の子どもたちにとって学校は楽しいところ、と言えるでしょうか。また、 教師も元気でしょうか? 不登校も減っていませんし、バーンアウトする教師 も増えています。学校生活を活き活きしたものにできないものか。そんな疑問 から生まれた特集です。教師や子どものスキル、学校経営、空間設計など、参 考になる情報を提供します。

特集2・教科担任制を問う

 小学校でも一部の教科担任制が導入されているようですが、はたして学力は 向上するのでしょうか。また、いじめの対応など、子どもへの学力以外の支援 はどうなるのか? 短所、長所、導入にあたっての留意すべきことなど、研究 者が論じます。

2008年3月号の内容(予定)
 3月号は、2月27日発売です。
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★4.もっと知りたい!<今月の本棚>

◆古荘純一 編
『アスペルガー障害とライフステージ
  ―発達障害臨床からみた理解と支援―』
診断と治療社、2007年12月初版発行
A5判、246頁、4,410円(本体4,200円+税)

 本書は、2007年12月下旬に刊行されたばかりです。著者は、古荘純一(ふる しょう・じゅんいち)先生(青山学院大学文学部教育学科教授。医師)と、岡 田俊(おかだ・たかし)先生(京都大学医学部精神医学教室院内講師。医師) の二人です。
 近年、アスペルガー障害についての本は非常に多く発刊されていますが、本 書の特徴は、以下といえます。編者の古荘先生のことばを紹介しましょう。  「執筆にあたり、以下の点を本書の要といたしました。
(1) アスペルガー障害に焦点を絞った記述にする、
(2) ライフステージを考え年代別に解説をする、
(3) 学説や研究という観点は加味するものの主として臨床経験からまとめてい く、
を三本の軸として、具体的には、
(4) 年代それぞれの中核症状と二次合併症に分けてわかりやすく記載する、
(5) 理論ではなく実際的な支援方法について触れる、
(6) 図表を多く用いて読みやすくする、
(7) コラムやトピックスを加える、
(8) 事例を呈示する、
等に努めました」(古荘先生執筆「はじめに」より)

 (2)にあるように、本書の構成は、「第1章 アスペルガー障害とは」で概 論を述べたあと、「第2章 アスペルガー障害と乳幼児期」「第3章 アスペ ルガー障害と学童期」「第4章 アスペルガー障害と思春期」「第5章 アス ペルガー障害と青年期」「第6章 アスペルガー障害と成人期・成育医療」と 展開し、最後に「第7章 医療・教育・行政の連携」となっています。
 このように、ライフステージ別に臨床経験がもとにまとめられているので、 具体性があり、現在直面している問題に本書のどこが役立つか、見つけやすく なっています。
 また、各章ごとに、中核症状、二次合併症、支援、薬物治療と展開しており、 臨床家向けの実践的な資料として活用できます。もちろん、当事者の家族・周 囲の人にとっても、貴重な情報源になるといえるでしょう。
 また、巻末の「付録」には、「児童精神科領域で使用される代表的な薬剤」 として約80点ほどの薬剤が紹介されています。加えて「発達障害者支援法」と して同法が掲載されているので、これも役立つことでしょう。

*以上の書籍『アスペルガー障害とライフステージ』と、『あの人と和解する』 (本誌2月号掲載の連載「折々の1 冊」で紹介)を各1名に、「教育と医学」 2008年2月号を3名の方に、アンケートに回答くださった方の中から抽選でプレ ゼントします。

*アンケートご記入はこちらからどうぞ。

■慶應義塾大学出版会からのご案内

おすすめ書籍

『子どもたちのメンタリティ危機』
須永 和宏 著
元家庭裁判所調査官としての豊富な実務経験に基づき、解決への糸口を鮮やか に提示する。

『危機対応のエフィカシー・マネジメント―「チーム効力感」がカギを握る』
高田 朝子 著
事例が医療だけではありませんが、『特集2・チームワーク力を育む』ととも に読んでいただけると参考になるかと思います。

新刊のお知らせをこちらからご覧下さい。
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■メルマガ「教育と医学」のアンケート・読者プレゼント

お答えくださった方の中から、書籍『アスペルガー障害とライフステージ』と 『あの人と和解する』(本誌2月号掲載の連載「折々の1 冊」で紹介)を各 1名に、「教育と医学」2008年2月号を3名の方に、アンケートに回答くださ った方の中から抽選でプレゼントします。抽選の締め切りは、2008年2月20日 (必着)です。 当選の発表は、発送をもって代えさせていただきます。 ぜひ、ご意見・ご感想をこちらまでお寄せください。
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■次回のメルマガ「教育と医学」配信は、2月27日を予定しています。

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■編集後記

▼一方的に苦情やクレームを訴える人は、町の中でも目にします。店員、電車 や駅の乗務員に、八つ当たりとも思えるような激しい口調でまくしたてていま す。共通するのは、相手が反論できない立場であるということ。そんな一方的 な行為が許される人などいないはず(立場は何にせよ、人格をふみにじるよう な言動は許されない)と思いますが、クレーマーは「自分はお金を払っている 客だから許される」と思っているのでしょう。今回の特集は学校と保護者など の関係ですが、小野田先生はこういった言葉の中に「イラダチ感」が透けて見 え、学校や保護者の現状批判へとスリカエられていること、実は自分自身の置 かれた状況へのストレスとムカツキでもある、と述べています。これを読んで、 なるほどと合点がいきました。国民総イライラ時代、ムカツキをぶつけられる 相手探し……、テレビもネットもそんな捌け口であふれています。心のオアシ スをどうつくっていくか、「教育と医学」で探っていきたいと思います。まず はとりあえず温泉を個人的におすすめします。みんな裸のつきあいですから。 (編集担当N)
▼モンスターペアレントと聞いて、ふっとお正月頃にみたテレビ「激流中国5 年1組 小皇帝の涙」を思い出しました。(1月6日 のNHKスペシャルでした。 詳しくはこちら)しかし中 国のペアレントは強かったです。子どもが「がんばっている事を認めてくれ」 と泣いて訴えても、まったくひるまず。“鉄のペアレント”とでもよびたい位 です。中国の例がいいというわけではないのですが、「(運動会でビデオ撮影 しづらいので)並ぶ位置を変えてほしい」と要求する、子どものようなペアレ ントがいる日本に不安を感じてしまいます。(システム担当 K)
▼独身で、夫という立場にも親という立場にもなったことのない私ですが、日 常生活の中で「モンスターペアレント」というより「モンスターヒューマン (?)」 が増えているような気がしてなりません。「こういう時代だから…」 と言ってしまえばそれまでですが、人として大切なものを失くしてしまうのは 寂しいですよね。「甘い!」と怒られてしまいそうですが、まずは最低限のコ ミュニケーションである「挨拶」からしっかりやらなければと強く思いました。 ということで早速。皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 (営業担当N)

■編集後記の後記

授業参観にも二の足を踏む私が言ってもなんの説得力もないと思いますが、一 般論として言えば、学校=先生は、生徒に対しては最大限のサービスを提供す る義務があって、そこには当然、生徒とのコミュニケーションとか説明責任も ある一方で、親に対してそれを提供するのは二義的なことなんだと思います。 私も、自分の子どもの通う学校から配布されるプリントを読んだり、子どもの 話しを聞く範囲でも???と思うことはありますが、致命的にヘンなことをし ているわけでもなし、よしんばそうだとしても家で修正はいくらでもできるで しょう。というわけで放置しているのですが、実際のところはクレーマーにな るほどの熱心さも私には無いということかもしれん。歳をとるといいかげんに なりますね。でもいい加減な社会というのもストレスの基になりそうなので気 をつけないと。(後記担当O)
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【発行元】
慶應義塾大学出版会(株)  『教育と医学』編集部

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