◇CONTENTS◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■最新号「教育と医学」(2008年2月号)の内容
★1.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★2.どこから読もうかな?<今月のポイント>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2008年2月号)の内容■
特集1:理不尽な要求をする親への対応
学校や教師に対する苦情が増えている、と感じている教師が多いようです。 いったいそれはなぜなのでしょうか。小野田先生は、「モンスターペアレント」 という語は人格否定の意味をもち、保護者と向き合う教職員の気持ちすら萎 えさせていく危険な用語である、と批判します。では、無理難題と思われる苦 情にどう対応していったらよいのか、どんな改善方法があるのか、さまざまな 角度から探ります。特集2:チームワーク力を育む
社会人だけでなく、子どもにとってもチームワーク力があることは重要と思 われています。ところがこの「チームワークとは何か」というと、社会心理学 や産業心理学の領域で文献を調べると、チームワークの概念を単独で測る尺度 はない(杉森伸吉先生、p65)そうなのです。ミスやエラーを少なくするため にチームを組む、そしてミスやエラーがおきたときにすばやくリカバーできる という体制、という期待がありますが、山口先生はチームで活動するときの心 理的落とし穴についても言及されています。また「ミスやエラーをすると厳し く責任を問われる環境のもとでは、同僚や他人のことはさておき、自分だけは 責任を問われることのないようにしようとする心理が働くのも、無理からぬこ とかもしれない」(山口裕幸先生、p81)と述べています。あなたの環境はど うですか? 改善策が見つかるかもしれません。★1.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>
【今月の立ち読み1】
●巻頭随筆「ていねいな応対と時間的ゆとり」★2.どこから読もうかな? <今月のポイント>
*巻頭随筆は、上記の「立ち読みコーナー」をご覧ください。
「学校に対する無理難題要求の急増―社会問題として」
小野田正利(大阪大学大学院人間科学研究科教授)
<主な見出し>「教師を楽しむ」から「教師を降りる」へ/教師の辞め方と学 校観・社会観/悲鳴をあげる学校/体力と体温を奪われる学校/モンスターで はない!/イラダチ感と「親教育」の強調について/対等に語り合える時代の 中で◆「『モンスターペアレント』の背景にあるもの」
尾木直樹(教育評論家)
<主な見出し>調査結果の概要/調査結果からみえてくるもの/学校の変化― 学校の商品化/モンスターペアレントの心理的背景/コミュニケーションの大 切さ◆「子どもは親の所有物ではない―社会からの大切な預かりものだ」
中井浩一(教育評論家。国語専門塾・鶏鳴学園塾長)
<主な見出し>時代の転換点/家庭が壊れている/学校の役割の変化/子ども の教育権は親にあるのか、学校にあるのか/話し合いの原則/クレームの「窓 口」を設け、議論をオープンにする◆「教育者としてどう対応するか」
陣川桂三(福岡大学人文学部教授)
<主な見出し>「絶対愛」としての親の要求/「自己愛」に陥った親の要求/ 面接は、毅然として、時間を設定する/ネットワークを大切に◆「特別支援学校での親の要求と学校・教師の対応」
緒方美加子(北九州市立特別支援学校北九州中央高等学園教諭)
<主な見出し>「うちの子に話しかけないで」/「教え方がわからなかったら、 教えますよ」/「先生、どんな魔法を使ったんですか」/保護者の要求への五 つのポイント◆「クレーム問題への校長の役割」
嶋崎政男(東京都立川市立立川第一中学校長)
<見出し>クレームへの認識を深める/クレーム問題への知識を高める/クレ ームが生じない学校経営に努める/クレーム対応への力量を高める/教職員へ の支援を行う◆「子どもたちのチームワークを育む」
杉森伸吉(東京学芸大学教育学部准教授)
<主な見出し>チームワーク概念の多様性/集合・集団・チーム/チームワー ク概念の文化差/子どものチームワーク力を育む◆「教師の自己成長を促すチームワークづくり
―土台は弱音を吐ける人間関係」
大竹直子(「教師を支える会」相談員)
<主な見出し>教師のチームワークが崩れていく理由/多忙さ/人事考課の問 題/世代による価値観の相違/教師間のチームワークを取り戻すために◆「医療と看護を支えるチームワーク」
山口裕幸(九州大学大学院人間環境学研究院准教授)
<主な見出し>今、現場のチームワークが問われるわけ/そもそもチームワー クとは何なのか/看護集団のチームワークを科学する/良好なチームワークは 看護現場の安全確保に効果的か?/チームワークを超えてチーム・コンピテン シーへ●教師の学び・サポートに関する資料
2006年9月号 特集1・親の教育力を高めるには/特集2・学習障害児への今日の支援◆村瀬嘉代子「連載・瞬息のきらめき」
第20回「自然を感じ取る暮らし」◆田中康雄「連載・生きること・支え合うこと」
第20回「診断でなくその子の心を、関わりは日常の中で」◆村田豊久「連載・子どもの心の診療室から―子ども臨床から学ぶこと―」
第20回「思春期前期の転換ヒステリー」★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>
特集1・活き活きした学校生活を求めて
今の子どもたちにとって学校は楽しいところ、と言えるでしょうか。また、 教師も元気でしょうか? 不登校も減っていませんし、バーンアウトする教師 も増えています。学校生活を活き活きしたものにできないものか。そんな疑問 から生まれた特集です。教師や子どものスキル、学校経営、空間設計など、参 考になる情報を提供します。特集2・教科担任制を問う
小学校でも一部の教科担任制が導入されているようですが、はたして学力は 向上するのでしょうか。また、いじめの対応など、子どもへの学力以外の支援 はどうなるのか? 短所、長所、導入にあたっての留意すべきことなど、研究 者が論じます。★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
◆古荘純一 編■慶應義塾大学出版会からのご案内
おすすめ書籍
○『子どもたちのメンタリティ危機』■メルマガ「教育と医学」のアンケート・読者プレゼント
お答えくださった方の中から、書籍『アスペルガー障害とライフステージ』と 『あの人と和解する』(本誌2月号掲載の連載「折々の1 冊」で紹介)を各 1名に、「教育と医学」2008年2月号を3名の方に、アンケートに回答くださ った方の中から抽選でプレゼントします。抽選の締め切りは、2008年2月20日 (必着)です。 当選の発表は、発送をもって代えさせていただきます。 ぜひ、ご意見・ご感想をこちらまでお寄せください。■次回のメルマガ「教育と医学」配信は、2月27日を予定しています。
------------------------------------------------------■編集後記
▼一方的に苦情やクレームを訴える人は、町の中でも目にします。店員、電車 や駅の乗務員に、八つ当たりとも思えるような激しい口調でまくしたてていま す。共通するのは、相手が反論できない立場であるということ。そんな一方的 な行為が許される人などいないはず(立場は何にせよ、人格をふみにじるよう な言動は許されない)と思いますが、クレーマーは「自分はお金を払っている 客だから許される」と思っているのでしょう。今回の特集は学校と保護者など の関係ですが、小野田先生はこういった言葉の中に「イラダチ感」が透けて見 え、学校や保護者の現状批判へとスリカエられていること、実は自分自身の置 かれた状況へのストレスとムカツキでもある、と述べています。これを読んで、 なるほどと合点がいきました。国民総イライラ時代、ムカツキをぶつけられる 相手探し……、テレビもネットもそんな捌け口であふれています。心のオアシ スをどうつくっていくか、「教育と医学」で探っていきたいと思います。まず はとりあえず温泉を個人的におすすめします。みんな裸のつきあいですから。 (編集担当N)■編集後記の後記
授業参観にも二の足を踏む私が言ってもなんの説得力もないと思いますが、一 般論として言えば、学校=先生は、生徒に対しては最大限のサービスを提供す る義務があって、そこには当然、生徒とのコミュニケーションとか説明責任も ある一方で、親に対してそれを提供するのは二義的なことなんだと思います。 私も、自分の子どもの通う学校から配布されるプリントを読んだり、子どもの 話しを聞く範囲でも???と思うことはありますが、致命的にヘンなことをし ているわけでもなし、よしんばそうだとしても家で修正はいくらでもできるで しょう。というわけで放置しているのですが、実際のところはクレーマーにな るほどの熱心さも私には無いということかもしれん。歳をとるといいかげんに なりますね。でもいい加減な社会というのもストレスの基になりそうなので気 をつけないと。(後記担当O)