メルマガ教育と医学トップへ
慶應義塾大学出版会トップへ

■─────────────────────────────────── 「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第35号(2007年10月29日発行)
────────────────────────────────────■ ▲紅葉の季節です。今年の紅葉は夏が長かったせいか、少し遅れぎみらしいで すね。ご近所はいかがですか?
▲「教育と医学」11月号の第一特集は、「笑いと癒し」、第二特集は、「教育 とペナルティーを考える」がテーマです。

◇CONTENTS◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■最新号「教育と医学」(2007年11月号)の内容
★1.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★2.どこから読もうかな?<今月のポイント>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

----------------------------------------------------------------------

■最新号「教育と医学」(2007年11月号)の内容■

特集1:笑いと癒し

 「笑い」の効用がいわれていますが、科学的な研究によってその効果が解明 され始めています。また、医療現場での「クラウン・ドクター」や、成人教育 での「ほほえみプロジェクト」といった活動も実践されています。ストレス社 会での、笑いは重要な鍵かもしれません。読んでいただくと、じんわり元気が わいてくる特集となっています。

特集2:教育とペナルティーを考える

 ゼロトレランス方式が注目されるなど、教育における罰則がクローズアップ されつつあります。また罰というと「体罰」ばかりが挙げられますが、ほかに 工夫ができないのでしょうか? そこで、「徳罰」の提案、ゼロトレランスの 是非、生徒の問題行動、という視点から、ペナルティーについて探ります。

今号の紹介ページ
------------------------------------------------------

★1.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

巻頭随筆「笑いの癒し効果」
 安藤延男(西南女学院大学学長)
 ノーマン・カズンズ著『笑いと治癒力』をひもときながら、「ユーモア」の 効用について綴っていただきました。

【今月の立ち読み2】

「編集後記」
 山口裕幸(九州大学大学院人間環境学研究院准教授)
 山口先生は社会心理学がご専門。「笑いにもいろいろあるけれど、他者の欠 点や弱点をあざわらう嘲笑や冷笑ではない笑いを…」と山口先生。こんな笑い がテレビに溢れています。まさに同感です。
------------------------------------------------------

★2.どこから読もうかな? <今月のポイント>

*巻頭随筆は、上記の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●特集1・笑いと癒し

「笑いは百薬に勝る」

 昇 幹夫(日本笑い学会副会長。医師)

<主な見出し>あなたの顔は誰のもの?/スピリチュアルな健康/笑いの医学 的効用/余命宣告を吹き飛ばした一日一話のユーモア小説/EBMからNBM へ/名医とは

◆「癒しのユーモア」

 柏木哲夫(金城学院大学学長。医師)

<主な見出し>癒しのユーモア/ユーモアの効用/ユーモアの身体的機能に対 する影響/ユーモアが心に与える影響/ユーモアとカウンセリング/ホスピス とユーモア

◆「笑いと健康―ストレスとの関係を中心に」

 志水 彰(関西福祉科学大学学長。医師)

<主な見出し>ストレスと身体の変化/笑いの種類/ストレスと笑い/ストレ スによる身体の変化の笑いによる回復

◆「笑いによる癒しの処方箋!―日本クラウン・ドクター協会の実践から」

 伊藤実喜(日本クラウン・ドクター協会会長。伊藤医院院長)

<主な見出し>初めての医療現場/マジックとの出会い/Dr.マジック誕生 /マジックの医学的効用/マジックの語源は?/今後の展開:実現させたい四 つの夢

◆「成人教育に感動を―青森県を変えるほほえみプロジェクト大作戦」

 高柳和江(日本医科大学医療管理学教室准教授)

<主な見出し>成人教育の取り組みとHIV教育/「ほほえみプロデュース大 作戦」青森県での開始/高柳式教育/「ほほえみプロジェクト」の教育内容/ 教育の後の変化

◆「乳幼児の笑いの魅力を基礎づけるもの」

 橋彌和秀((九州大学大学院人間環境学研究院准教授))

<見出し>乳児のかわいらしさ/微笑の発達的起源/表情表出の発達的起源/ 表情の生起する社会的文脈の発達

●特集2・教育とペナルティーを考える

◆「知罰・徳罰とは何か」

 森 隆夫(お茶の水女子大学名誉教授)

<主な見出し>教育の理想/知育・徳育・体育といいながら、なぜ罰は体罰だ けなのか/知罰とは/教師の進歩なくして児童生徒の進歩なし/徳罰とは/徳 罰という名の徳育

◆「日本の生徒指導におけるゼロトレランス」

 新井 肇(兵庫教育大学教授)

<主な見出し>定時制高校での経験から/ゼロトレランスとプログレッシブデ ィシプリン/日本の生徒指導とゼロトレランス/ゼロトレランスのねらいと効 果/ゼロトレランス活用における課題と問題点

◆「教師の指導が助長する中学生の問題行動とその見方」

 大久保智生(香川大学教育学部講師)

<主な見出し>なぜ教師の指導が問題行動を助長してしまうのか/良くないこ とだとわかっているからこそ問題行動をする/1責任の否定、2加害の否定、 3被害者の否定、4非難者への非難、5高度の忠誠への訴え

●癒しやユーモアに関する資料

(「教育と医学」バックナンバー)
2007年2月号 特集2・動物のもつ癒しの力/特集1・地域ぐるみでの子育ては可能か
2005年6月号 特集・生と死の教育

● 教育力に関する資料

2006年6月号 特集2・教師力を高めるには/特集1・病気をもつ子どもへの教育
2006年9月号 特集1・親の教育力を高めるには/特集2・学習障害児への今日の支援

●好評の連載

◆村瀬嘉代子「連載・瞬息のきらめき」

第17回「振り返ること」
 「発達障害児を育てているお母さんたちに『療育の援助者の経験年数』につ いて尋ねた項目で、多かったのが『セラピストとして五?十年くらいの経験の 人が一番よい』と答えた人が多かった」という。その理由は……(ベテランは 熟達しているがそれに安住してマンネリであったり…など手厳しい指摘が)。 セラピストに限ったことではないと思います。

◆田中康雄「連載・生きること・支え合うこと」

第17回「この先の世界をめざして」
 大学医学部を卒業して病院実習時代の田中先生の体験。そして、精神科の道 を選び、歩みはじめたころを振返りつつ、新たな決意が綴られています。

◆村田豊久「連載・子どもの心の診療室から?子ども臨床から学ぶこと?」

第17回「発達障害について(2)」
 前回に続き、発達障害についての先生の見解です。生涯、人は発達=生きる と考えると、中高年の危機(自殺の増加など)や老年期の認知症も、人生の発 達課題での問題ではないか…、そして「人はどのような年代の方でも発達障害 を起こす可能性があり、発達障害と対峙しながら生きるのが人間の生涯だとい えます」(本文より抜粋)とおっしゃいます。ぜひお読みいただきたいです。
-----------------------------------------------------

★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

特集1・非言語性学習障害を見直す

 学習障害の中のひとつとして生まれてきた概念「非言語性学習障害」ですが、 現在は、学習障害ではなくて高機能広汎性発達障害の範疇に含まれる、という とらえ方に変わってきているようです(非言語性学習障害の存在を認めない立 場もあるようです)。そこで、より適切な支援を探るために、これらの見解に ついて、臨床での第一線の方々にご執筆いただきます。

特集2・医療崩壊と患者学のすすめ

 産科医師の不足、救急車発動の増加、医療訴訟増加、医師のバーンアウトな ど、今まであまりなかった問題が多くなってきています。これはなぜなのでし ょうか。「医療崩壊」「医療クライシス」などと呼ばれていますが、この問題 の背景、そして適切な医療を受けられるようにするにはどうしたらよいのか、 現場の医師から情報・提言をいただきます。

2007年12月号の内容(予定)
 12月号は、11月27日発売です。
------------------------------------------------------

★4.もっと知りたい!<今月の本棚>

◆蘭千壽・河野哲也 編著
『組織不正の心理学』
慶應義塾大学出版会、2007年8月初版発行
A5判、210頁、2,310円(本体2,200円+税)

 執筆者は、編者を含め全六名。
 まず、序の「組織倫理への心理学的アプローチ」では、近年多発している組 織不正や不祥事のリスト(表1)を提示し、「新しい」組織倫理の誕生が待た れること、また、そうした「新しい」組織倫理には、是非とも「心理学の視点 」を取り入れるべきことなどを提言すると同時に、本書の構成についても触れ ている。
 次いで第一章(理論編)では、いきなり「組織倫理とコミュニケーション」 のタイトルが登場する。実は、このタイトルには、本書の「革新性」を窺わせ る「もの」がある。つまり本書は、これまでの倫理学が、主として個人的な 「徳育」あるいは「自己責任論」など、抽象的な倫理学や教育学の問題に還元 されてきたことを指摘し、そのこと自体が実践課題とマッチせず、この分野の 成熟を遅れさせたと指摘する。
 第二章から第四章までの三つの章は、「ケーススタディ編」である。「組織 不祥事の心理―テレビ局の事例から」や「危機管理とマスメディア対応」、 「医療現場のクライシス・コミュニケーション」という章立てになっており、 どこから読み始めても面白い。
 さて、続く第五章「倫理意識向上のための倫理教育プログラムの開発」と、 第六章「倫理教育とオートポイエーシス」の二章は「教育方法論編」として括 られているように、本書の中核部分である。まず、倫理意識向上を云々する以 上は、そうした意識を客観的に測定する信頼度の高い「尺度」(あるいは、 「テスト」)が必要である。本書では、蘭・河野・松野ほか(二〇〇二)が開 発した「倫理意識尺度」が紹介されている。なお、この尺度を構成している十 八個の質問項目からは、因子分析の結果三つの因子(項目群)が抽出されてい る。すなわち、「普遍的倫理意識に関する因子」(五項目)、「帰属集団の正 当化・組織防衛に関する因子」(七項目)、「懲罰からの自己防衛に関する因 子」(六項目)がそれである。こうした三つの尺度値が、第六章でいう「倫理 教育プログラム」への参加によって如何に改善されるかが報告されている。  組織不正や企業の不祥事を予防し、公共的な組織や企業の社会的信用を毀損 しないための取り組みを志す向きには、本書は文字通り「必読の書」と言うべ きであろう。
(評:安藤延男)

(安藤延男「連載・折々の一冊」、『教育と医学』2007年11月号、p39より転 載)

本書の情報

* 以上の書籍『組織不正の心理学』を2名に、「教育と医学」2007年11月号 を3名の方に、アンケートに回答くださった方の中から抽選でプレゼントします。

* アンケートご記入はこちらからどうぞ。

■慶應義塾大学出版会からのご案内

新刊のお知らせをこちらからご覧下さい。
------------------------------------------------------

■メルマガ「教育と医学」のアンケート・読者プレゼント

お答えくださった方の中から、書籍『組織不正の心理学』を2名に、「教育と 医学」2007年11月号を3名の方に、アンケートに回答くださった方の中から抽選 でプレゼントします。抽選の締め切りは、2007年11月20日(必着)です。 当選の発表は、発送をもって代えさせていただきます。
ぜひ、ご意見・ご感想をこちらまでお寄せください。
------------------------------------------------------

■次回のメルマガ「教育と医学」配信は、11月27日を予定しています。

------------------------------------------------------

■編集後記

▼11月号内の柏木先生のお原稿で、ホスピスに入院されている方々のユーモア、 なんともあたたかく、せつないです。周囲の人への思いやりがあるからでしょ うか。笑い(ユーモア)のない人間関係はギスギスしてストレスが多い(家庭、 職場、教室……)と思いました。冷笑・失笑でない「笑い」、誰かとしてます か? 余談ですが、週末に林など散歩するのですが、今年はドングリが豊作の ように思います。思わずドングリの図鑑を買い込みました。(編集担当N)
▼昇先生の『笑いは百薬に勝る』のなかで、「病気の原因として、頑張りすぎ、 食の問題、心の割合は二対三対五です。心が半分なのです」とありました。 「病は気から」とよく言いますが、「心が半分」ということばになにか迫力を 感じてしまいました。今からどんな時でも笑うように訓練して、長生きしよう と思っています。 (システム担当K)
▼ちょうど風邪をひいています。今日は何とか会社に出てきましたが、先週後 半は完全に寝込んでしまっていました。病院でもらった薬をきちんと飲み、安 静にしていたにも関わらず、ほとんど良くなっていません。久しぶりに長引き そうな風邪で少し弱気になっていますが、「明日は今日より必ず良くなる!」 という気概(これが笑顔に繋がるはず)をもって、焦らずゆっくり治していこ うと思います。(営業担当N)

■編集後記の後記

映画「アニー・ホール」の冒頭、ウッディ・アレンがユダヤ・ジョークを紹介 する。「僕が入れるクラブには入りたくない」。はじめに映画館で見たのは中 学生の時で、その時はなんとまあシニカルなジョークだと思うばかりで全く笑 えず。でも何十年も経ってからこのジョークを思い返すと、シニカルというよ りかなりのユーモアを含むのではないかと。クスっと笑う感じ。ちょっと前の 映画だと「ミリオン・ダラー・ベイビー」でのイーストウッド扮するボクシン グのトレーナーと神父のやりとりもそう。教義に対するあまりにも素朴な質問 の数々にうんざりした神父の口から「シット!」という言葉が洩れる。その神 父を蔑むでもなく驚くでもなくただ見つめるイーストウッドの顔がヘンな顔で、 これには「うーん」と唸らされながらも笑いました。ですが、ただ笑わせると いうことでいうと、バスター・キートンの映画にまさるものは多分もう出ない でしょう。これはちょっと説明できない動きの笑いです。ビデオでご覧くださ い。(後記担当O)
======================================================
登録解除・アドレス変更は、下記で手続きをお願いいたします。
●登録解除・新規登録はこちらから

●変更
news@keio-up.co.jpまで、
メールアドレスと【メルマガ「教育と医学」登録変更】と記入の上、お送りください。

-----------------------------------------------------
【発行元】
慶應義塾大学出版会(株)  『教育と医学』編集部
E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
URL://www.keio-up.co.jp/
======================================================
All Rights Reserved, Copyright (c) 2007 KEIO UNIVERSITY PRESS INC.

メルマガ教育と医学 トップへ