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「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第15号(2006年2月27日発行)
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▼寒暖の差が激しい日が続いています。これは、春が近づいてきている所以な
のでしょう。「春」について辞書をひくと、「勢いの盛んな時」「青春期」な
ども指しますが、皆さんの今年の春は、「春」になりそうでしょうか?
▼月刊「教育と医学」の2006年3月号の特集は「子どもの心の専門家を育む」
です。子どもの心の専門家が、今、つよく求められています。医療、臨床心理
の専門家の方々に、現状と対応について、お教えいただきました。
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■最新号「教育と医学」(2006年3月号)の内容
★1.どこから読もうかな?<今月のポイント>
★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2006年3月号)の内容■

特集:子どもの心の専門家を育む

児童精神科医の必要性が増えているのに、医師の数は足りません。スクールカ
ウンセラーなどの臨床心理の専門家も、これからますます求められることでし
ょう。
医療の分野では、児童精神科の診療科目を病院に設置したり、一般精神科医師
や小児科医師が対応策として研修を行い、認定制度を設けるなどの動きがなさ
れてきています。
臨床心理の分野では、専門職大学院の開始など、新たな取り組みも始められて
います。
医療、臨床心理の分野で、今の日本でリーダーともいえる活動をなさっている
方々に、今の問題と、どのような試みが始められているかをご執筆いただきま
した。
キーワードとして、人材育成、そのための制度の整備と確立、地域密着、など
が浮かび上がってきます。

教育と医学 3月号
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★1.どこから読もうかな? <今月のポイント>
*巻頭随筆は、次の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●総説
◆「児童青年期の心の専門家育成」
 牛島定信(東京女子大学心理学科教授)
牛島先生は、精神医学がご専門です。なぜ今子どもの精神保健をめぐる動きが
活発になってきたのか。どのくらいの専門家が必要か。また、児童精神医学の
専門家養成の課題とは何か。これらを柱に、論じていただきます。
* 関連バックナンバー
 牛島定信「心の性差とは」
(「教育と医学」2005年5月号、特集「心の性差をめぐって」)
  
◆「子どもの心の専門家とは何か―児童(青年)精神科医の立場から―」
 山崎晃資(臨床児童精神医学研究所所長)
児童精神科医として、長く第一線で臨床・研究に携わってこられた山崎先生は、
ご自身の経験をもとに、「子どもの心の臨床の特徴」として、具体的な対応方
法や、診断ついての留意点などを含め解説されています。

◆「子どもの心の専門医をどう育てるか」
 斉藤万比古(国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健
部長)
児童思春期精神医学がご専門の斉藤先生。なぜ、「子どもの心の専門医」がな
かなか育たないのか。医学部教育や研修制度の問題点、児童精神科医を希望し
ても仕事ができる医師は一握りでしかない現状。また、専門家育成のために、
国立精神・神経センター国府台病院で行っている、レジデント研修について紹
介をいただきます。

●各論
◆「専門職大学院での臨床心理士の養成」
 野島一彦(九州大学大学院人間環境学研究院教授)
臨床心理学がご専門の野島先生。九州大学では、他大学に先駆けて2005年4月
から、臨床心理士養成の専門職大学院をスタートしました。この専門職大学院
のカリキュラムなどの概要、院生の様子、実務家教員の特長、そして開始から
1年経とうとしている中でこのシステムの有効性などについて報告をいただき
ます。
* 関連バックナンバー
 河合隼雄「臨床心理の『学』と『実践』」
(「教育と医学」2005年1月号、特集「期待される教育と医療」)
 

◆「スクールカウンセラーを育む」
 林 幹男(福岡大学人文学部教授。専門は臨床心理学)
<主な見出し>スクールカウンセラーとは/スクールカウンセラーに育まれる
べき要件とその支援/学校文化(システム)の理解と適応/教師との連携(協
働)/
* 関連バックナンバー
 河合隼雄「カウンセラーの基本姿勢」
(「教育と医学」2004年4月号、特集「これからの学校心理臨床」)
  

◆「子どもの心に触れる面接者に必要な感性」
 佐藤隆一(大正大学人間学部教授。専門は思春期・青年期の心理療法)
<主な見出し>子どもの心理的特徴/来談する子どもの心の特徴/子どもへの
心理援助の工夫/子どもの専門家に必要な感性/

◆「子どもの心の専門家はどこで育つのか
―自助団体でユーザーの目線で育つこと―」
 辻井正次(中京大学社会学部助教授。専門は発達臨床心理学)
<主な見出し>専門家はどこで育つのか/NPO法人アスペ・エルデの会/地域
発達支援システムと専門家の育成/専門家はどこで生きていくのか/コスト意
識と運営の問題/子どもたちがスタッフを育てる/専門性の観点で/
* 関連バックナンバー
川戸綾子・辻井正次「落ち着きのない子への就学支援」
 (「教育と医学」2005年8月号、特集「落ち着きのない子どもへの教育」)
  
◆「子どもの心の診療の現状と課題―小児科医、小児神経科医の立場から―」
 桃井真里子(自治医科大学小児科学教授。専門は小児神経科学)
<主な見出し>小児科専門医、小児神経科専門医とはどのような専門医か/小
児神経科専門医が診療する体制/小児神経科医の心の診療における現状/発達
障害/うつ状態、不登校など/子どもの心をどう診療するか/
* 関連バックナンバー
満留昭久「『教育と医学』とアドボカシー」
  (「教育と医学」2005年10月号、リレー連載「編集委員の目」)
  

◆「『子どもの心相談医』の目指すもの」
 保科 清(順和会山王病院小児科部長。専門は小児科学)
<主な見出し>少年犯罪などの増加/相談医制度の設立/子育て支援/子ども
の心の問題への対応/

●子どもの心、発達障害児支援、スクールカウンセリングなどについて
の参考資料
(「教育と医学」バックナンバー)
2005年12月号「発達障害児の支援に向けて」
 
2005年8月号「落ち着きのない子どもへの教育」
 
2005年5月号「心の性差をめぐって」
  
2004年12月号「障害児支援をめぐる課題」
  
2004年4月号「これからの学校心理臨床」
 
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★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

● 巻頭随筆「子どもの心の専門家が育っていくためには」
 村田豊久(村田子どもメンタルクリニック院長)
 

児童精神医師の村田先生。子どもの心の健康について、心の発達の様相につい
ての配慮がいかに重要であるか。そしてそれには専門の医師の育成が必須であ
るのに、日本の医学部には児童精神医学を学ぶ講座がいまだにないことを指摘
しておられます。

*関連バックナンバー
 村田豊久「アスペルガーということばの流布への異議」
(「教育と医学」2005年10月号、リレー連載「編集委員の目」)
 
 村田豊久「編集後記」
(「教育と医学」2005年8月号、特集「落ち着きのない子どもへの教育」
  

【今月の立ち読み2】

●編集委員の目
「精神鑑定は『心の闇』を照らさない」
黒木俊秀(九州大学大学院医学研究院助教授)
 

宮崎勤被告の死刑判決が1月になされました(2月1日死刑確定)。逮捕から最
高裁判決まで17年、その間に総勢9名による3つの精神鑑定が提出されました。
精神科医師の黒木先生は、精神鑑定の本来の目的、精神鑑定に対するマスコミ
の姿勢について、ご執筆くださいました。

* 関連バックナンバー
 黒木俊秀「グローバル化社会におけるメンタルヘルスの課題」
(「教育と医学」2005年1月号、特集・期待される教育と医療)
  
 黒木俊秀「災害ストレスと心のケア」
(「教育と医学」2005年1月号、「編集委員の目・第4回」)
  

【今月の立ち読み3】

●「編集後記」
 久保千春(九州大学大学院医学研究院教授)
  
心療内科がご専門の久保先生。子どもも、身体症状を示す不安症や心身症(神
経性食欲不振症、過敏性腸症候群、脱毛症…)、行動異常が増加しているとい
います。心身の疲労回復や精神の安定には、家庭でリラックスすることがとて
も大切、とおっしゃっておられます。
*関連バックナンバー
 久保千春「編集後記」
(「教育と医学」2005年5月号、特集・心の性差をめぐって)
 
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★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

2006年4月号の特集は「少子化時代の幼児教育」です。
日本の合計特殊出生率は1.29となり、ますます少子化がすすんでいます。それ
に伴い、今、文科省と厚労省は、幼稚園と保育園の一元化(「幼保一元化」)
という、大改革を進めようとしていますが、その現状と問題点を整理します。
そして、社会学の立場から、なぜ子どもを産まなくなったのかを検証します。
そして、少子化は、子どもの発達の環境としても大きく影響します(子ども同
士の関わりの少なさなど)ので、発達心理学の立場からも、これからの幼児教
育について論考いただきます。

2006年4月号の内容(予定)

3月号は、3月27日発売です。
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★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などをご紹介します。
今回は、1冊紹介します。

◆ 青木省三 著
『僕のこころを病名で呼ばないで―思春期外来から見えるもの―』
岩波書店、2005年5月初版発行
四六判、224頁、2100円(本体2000円+税)

著者の青木省三氏は、現在、川崎医科大学精神科学教室教授、思春期青年期の
精神医学が専門の精神科医師である。まさに、子どもの心の専門家である。
本書の副題にあるように、大学病院の思春期外来の診療の現場の視点から、今
の子どもの心、そして周辺の大人について語られ、問題を抱える子ども・悩む
親子にどう力になれるか、著者の思いが綴られている。
本書は、「1章 居眠りの効用」「第2章 子どもたちは変わったのか」「第
3章 思春期という危機」「第4章 この子は病気?」「第5章 親という幻
想」「第6章 居場所探し」「第7章 ネット上の居場所」「第8章 ミルト
ン・エリクソンへの旅」「第9章 病名で呼ばないで」「第10章 支えること
」の10章となっている。
本書のタイトルから、特に発達障害、軽度発達障害に焦点が絞られているよう
な印象があるが、それだけではない。不登校、引きこもり、親子関係、携帯電
話やインターネット普及の肯定的意味など、言及は多岐にわたる。そこには、
医師ばかりではなく、周りの人間がどう子どもを見守り、援助したらいいのか、
著者の思いがあふれている。例えば、こうだ。
「子どもたちがひきこもった時、たとえば心配した教師は家庭訪問を始める。
しかし、子どもに会えるときもあるが、会えないことも多い。家庭訪問に行っ
て、当の子どもに会えず、親にだけ会って話すことが続いた時、自分のやって
いることは意味がないのではないか、という気持ちになりやすい。
 しかし、子どもは教師が帰っていった後に、親に『今日、先生なんて言った
の?』とたずねることが多い。子どもは会って話をすることはできなくても、
教師が家に来てくれているということは、決して嫌なことではなく、むしろい
くらか、うれしいことである場合が多い。教師の家庭訪問がなくなったとき、
ある子どもが『先生、学校からついに縁を切られました』と淋しそうに言った
言葉が忘れられない。(略)定期的に、息長く『心配しているよ』というサイ
ンを送り続けることは大切である。子どもは、あるとき、ふとそのサインに気
づき、自分は決して一人ではないということを知る。(略)大人は即効性のあ
る援助を考えやすいが、二、三年先に向けて種を蒔くような援助が、実は大切
なのではないだろうか。」

 子どもの心の専門家は、医師や臨床心理士ばかりではない。教師や保健師な
どもそうだ。
著者の「病気であろうとなかろうと、それぞれの子どもは、喜び、悲しみ、悩
み、苦しみながら、この今を生きている。(略)病名を知ることが、子どもの
そのものや子どものこころから目をそらすことになるとすれば、われわれは病
名を捨てなければならない。」という言葉のように、子どもの心にどう寄り添
って、子どもが気持ちを変えていく契機を待つか。ヒントにあふれた1冊であ
る。

*以上の本と、吉田新一郎『いい学校の選び方』(本誌3月号「折々の1冊」
のコーナーで紹介)を各1名に、「教育と医学」2006年3月号を3名の方に、
アンケートに回答くださった方の中から抽選でプレゼントいたします。アンケ
ートご記入はこちらからどうぞ。

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■慶應義塾大学出版会からのご案内
『心の健康を求めて―現代家族の病理』牛島定信著 定価2,415円
精神科医として多くの患者の心を癒してきた著者の、現代人へのメッセージ。
//www.keio-up.co.jp/np/isbn/4766407229

『子どものこころ―その成り立ちをたどる』小倉 清 著 定価2,520円
誕生から乳幼児期、小・中・高校にかけての子どものこころの形成・発達過程
を、豊富な具体例を通してわかりやすく解説。


その他新刊のお知らせ


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■メルマガ「教育と医学」のアンケート・情報提供のご依頼
★アンケートにてご意見をお寄せください。
アンケートをお送りくださった方の中から、抽選で書籍『僕のこころを病名で
呼ばないで』(上記「今月の本棚」で紹介)、吉田新一郎著『いい学校の選び
方』(本誌3月号「折々の1冊」のコーナーで紹介)を各1名に、「教育と医
学」2006年3月号を3名の方に、アンケートに回答くださった方の中から抽選
でプレゼントいたします。
ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください。アンケート記入はこちらからどうぞ。


★セミナー・研修会、新刊書籍の情報を募集しています。採用の折は、無料で
本誌に掲載いたします。メールにて、情報をお寄せください。
(掲載の折は、編集部より追ってご連絡いたします)
mailto:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
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■ 次回のメルマガ「教育と医学」配信は、3月27日を予定しています。
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■編集後記
3月は変化の月、4月はスタートの月、そんな印象がある。3月は、卒業、転
勤、異動、引退、引越の季節。それを目前にひかえた2月末から3月上旬は、
変化の予兆を感じてちょっと不安な時期ではないだろうか。3月の後半ともな
れば、もう、その変化の波に乗るしかないのだから。月刊誌「教育と医学」は、
世間の動きに反し、7月から変化を目論見中。新連載の開始など、誌面に「春」
を迎えます。乞うご期待。(編集担当N)
▼この編集後記でウェブサイトのリニューアルのお知らせをしてから約3ヶ月に
なりましたが、やっとリニューアルすることができました。カード決済の使用など、
機能が充実したウェブサイトとなっています。ぜひ一度ご覧下さい。
また、教育と医学ページに検索機能も追加いたします。(システム担当K)
▼4月に『脳と精神』という医学書(専門書)を刊行予定なので、市場調査の第一
歩として?そもそも日本国内の精神科医はどれくらいの数なのか、厚生労働省の
統計を調べると、かなり多いのに驚きました。「複数回答可」なので単純な比較
はできないのですが、耳鼻咽喉科とか産婦人科より多かったりして、うーん、と
いう感じ。子どものうちにケアしとけば・・・ということなのでしょうか?短絡は
いけませんが。(ちなみに同書は「解剖学」の本のようで、はやとちりはダメ
ですねえ)(営業担当O)
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【発行元】 
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E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
URL://www.keio-up.co.jp/
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