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「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第10号(2005年9月27日発行)
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▼ お彼岸もすぎ、あの厳しい残暑もなくなりました。学生が街に戻ってきて、
学校・大学も本稼働です。「食欲の秋」「読書の秋」「芸術の秋」…あなたの
今年の秋は?
▼ 月刊誌「教育と医学」の2005年10月号の特集は「教師の教育力を高める」
です。
子どもの学びに対する意欲の減退が嘆かれている今、教師の教育力の向上が求
められるのではないか。こういった視点から、特集が編みだされました。これ
から教師に何が求められ、それをどうやって高めていくのか。教育現場に入っ
て研究している研究者、現場の教師の方々にご執筆いただきました。

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■最新号「教育と医学」(2005年10月号)の内容
★1.どこから読もうかな?<ポイントの1行>
★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2005年10月号)の内容■

特集:教師の教育力を高める

9 月23日朝日新聞で「公立小学校の校内暴力・先生相手が急増」(2004年度文
科省の調査結果)が報じられ、ショックを受けた方は多いのではないでしょう
か。今日の教育問題について、前号から続いて特集をしていますが、今号は
「学びの問題」として、「教師の教育力」をテーマに、「子どもが主体となる
学び」を追究・実践されておられる方々にご執筆いただきました。
教師個人の問題ではなく、学校文化の問題、研修の重要性などの視点から、教
師の方々をエンパワメントする論文が集まりました。

教育と医学2005年10月号

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★1.どこから読もうかな? <ポイントの1行>
*特集の論文から、編集部がここだ、と思った1行をご紹介します。
*巻頭随筆は、次の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●総説
◆「21世紀に求められる教師の教育力」
三輪定宣(帝京平成大学教授)
「二十一世紀は『知識を基礎とする社会』(ユネスコ)といわれ、それに符合
して『教育最優先』の強調が国際的潮流となり、その教育を担う教師には卓越
した教育力、その核となる優れた人間性(人格的資質)が求められている。」
「本稿は、そのような趨勢を示す文書としてユネスコの勧告・宣言を検討し、
教師の高い教育力の形成基盤となる教員養成年限の延長とその人間性探求の視
点(本誌名「教育と医学」にちなみ脳科学の視点)について考察する。」
<ともに本誌より>
* 関連HP
ユネスコ「教師の役割と地位に関する勧告」
http://www.aikoukyo.com/seinenbu/siryou/kankoku1996.htm

◆ 「同僚性による教師の連帯と成長−学びの専門家として」
佐藤 学(東京大学大学院教育学研究科長)
「教師たちが学び育ち合う同僚性(collegiality)を校内に築くことが、教師
の成長にとっては何よりも有効である。その実例の一つを紹介しよう。」
「(浜之郷小学校の)山崎さんと川崎さんの二人の授業づくりを支えているの
は、同校の教師たちが授業の事例研究を通して築き上げてきた教師たちの学び
のスタイルであり、その語り口(ディスコース)であると思うのである。」
<ともに本誌より>

◆ 「教師たちの授業力量の形成−そのダイナミズム」
木原俊行(大阪市立大学助教授)
「筆者は、『授業研究と教師の成長』に関する学徒である。それゆえ、本稿で
は、彼らの『授業力量』、すなわち、授業やカリキュラムの計画・実施・評価
に関わる力量の形成を対象として、その枠組みを整理し、そのダイナミズムを
解説したいと思う。」
「教師たちは、幾重にも及ぶ、デュアルな、矛盾しているように思われる複数
の方針を統合しようとする過程を経て、授業力量を高めていく。それが教職の
苦しさであり、また楽しさなのである。」<ともに本誌より>


● 各論
◆「教育力を育む学びの共同体づくり」
秋田喜代美(東京大学大学院教育学研究科教授)
「教師の行為が教育力として力をその場で発揮するには、挑戦する授業を生成
し自らを常に新しくする努力を続けられる力が必要になる。そしてそれは孤軍
奮闘するのではなく、そのような環境そのものを同僚と共に作り続けることが、
学びの共同体づくりであると考えられる。
 したがって、学校を中核とした学びの共同体づくりを考えるとき、子どもた
ちの授業での学びのあり方と、教師たちの学びのあり方、それを支える学校の
学びの履歴を作り出してきた学校文化を切り離して考えることはできない。」
<本誌より>

◆「子どもに学ぶ教師の実践力」
稲田八穂(北九州市立霧丘小学校教諭)
「初めての一年生。(略)丸つけに追われるわたしの机に集まり、『先生、だ
れのに丸つけようと。』と聞いてくる。
『さあ、だれのかな。』手を休めることなく答えると、顔を覗きこんで言う。
『先生、だれのかわからんの。』
はっとして、手が止まってしまった。子どもは、単に『わからんの』と聞いた
だけだ。しかし、わたしは、『誰のかわからないのに、丸をつけているのか』
と、問われた気がしたのである。こちらを見つめる子どもの目に、胸が痛んだ。
 それ以来、必ず名前を確認するようにした。しばらくすると、字を見ただけ
で誰のものかがわかるようになってきた。字体や癖、つまずきの傾向も見えて
きた。必死に丸つけをしていたときは、そんなことに気付きもしなかったのに。
子どもたちが誰のかを尋ねても、即座に答えられるようになった。」
<本誌より>

◆「教師の教育力を高める教授法とは」
高垣マユミ(鎌倉女子大学児童学部助教授)
「本稿では、『教師の教育力』=『子どもの自己教育力を育む力』高めるため
の教授法について、具体的な提言をした。ただし、自己教育力を子どもたちに
培うためには、何よりも教師自身が、自らの自己教育力を高めることが必要で
あることは言うまでもない。森(一九九三)を参考にすれば、『自己教育力』
とは、@自ら学習課題を選定し、A到達可能な具体的目標を設定し、B自らの
力で学習に取り組み、C学習の進捗状態を観察し、その評価結果を自分自身に
フィードバックする、という一連の能力と定義される。」<本誌より>

◆「教師の指導力・教育力を高める学校経営の戦略」
小島弘道(筑波大学大学院人間総合科学研究科教授)
「学校の教育力を高める校内研修の目的は、学校力の構築、学校力の向上にあ
る。」
「学校力の概念を用いて学校経営や学校評価を見ていくと、これまで見えなか
ったり、気がつかなかったりするものが明らかになるというメリットのほか、
学校に今何が足りないか、何が必要か、そしてどうすればよいかについて直感
することが可能になるというメリットがある。」<ともに本誌より>

◆「教員の教育力を高める研修の工夫と創造」
蛭田政弘(文教大学教育学部教授)
「教員という職業の専門性はどのような特質をもつのか。教員の専門性は絶え
ざる研修によってのみ担保されるということである。すなわち、教員の専門性
は教員としての持続的な研修のプロセスにおいて獲得される。」
「それでは教員の専門性を確立できる条件は何なのか。それは、教員の専門性
と指導力を高めるため、『絶えず研究と修養に努めなければならない』という
ことにつきる。」<ともに本誌より>

◆「教師の教育力を高めるカリキュラム・マネジメント」
田中統治(筑波大学大学院人間総合科学研究科教授)
「教師の教育力を停滞させる要因も、またそれを高める要因も、学校組織の特
徴に由来すると考える。そして、『教育課程経営からカリキュラム・マネジメ
ントへ』発想を転換することが、教師の教育力を高めるうえで最重要の課題と
なるのではないだろうか。以下ではこの仮説を確かめる形で、@学校組織と教
師文化の特徴と問題点、A学校評価によって学校組織を改善する試み、そして
B教師の授業力を高めるカリキュラム・マネジメントの順に検討したい。」
<本誌より>

◆「特別支援教育における教育力を高める」
徳永 豊(独立行政法人国立特殊教育総合研究所総括主任研究官)
「特別支援教育教員の専門性は、担当する教員だけの問題ではない。人事異動
で力のある教員がいなくなっても、その専門性が大きく損なわれないように、
組織として専門性を維持する必要がある。これからの養護学校は学校全体とし
て、また、特殊学級は学級として、組織の専門性の向上を図り、障害のある子
どもの教育について、専門的・実践的指導力を高めていくことが重要となる。」
<本誌より>
* 関連バックナンバー
教育と医学」2005年8月号、特集「落ち着きのない子どもへの教育

教育と医学」2004年12月号、特集「障害児支援をめぐる課題」
l

◆ 「大学教師の教育力を高めるFDのあり方」
池田輝政(名城大学人間学部教授)
「FDとはファカルティ・ディベロップメントの略称として使われている。大
学教授団が専門職であることの意味をとらえなおし、資質開発に向けて自主的
・自律的に自己研鑽にはげむのがFDである。」
「授業デザインという言葉は初等・中等教育ではすでに使われていたが、ティ
ーチング・ティップスの中に方法論として統合化されてはいなかった。このよ
うに、ティーチング・ティップスを活用する手法は、教師の『教育力』に不可
欠な授業デザイン力を培うという点で、今後さらに普及していくと考えている。」
<ともに本誌より>


● 教育問題について参考資料(「教育と医学」バックナンバー)
2005年9月号「分権化の下での教育」

2005年2月号「思考力を育てる」

2003年11月号「学校教育のこれから」

2002年3月号「教師の危機」

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★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

巻頭随筆「教師と教育力」
  吉田章宏(淑徳大学教授。東京大学名誉教授)


吉田章宏先生は、現在の「教育問題」は、「教師の教育力」のみでは解決でき
ることは不可能。しかし、「教師は全く無力か。いや、決して無力ではない」
とおっしゃっておられます。「教育力ある教師」は? テンポのよい文章の中
に、吉田先生の思いがこめられています。


【今月の立ち読み2】

●編集委員の目
『教育と医学』とアドボカシー
満留昭久(福岡大学医学部小児科学教授)


「アドボカシー」という言葉をご存じでしょうか?
小児医学がご専門の満留先生は、Katcher博士が来日された折の講演での、小
児科医の立場についての提言から「アドボカシー」について説明しておられま
す。
「自分で言えない、訴えられない子どもたちのために、代弁する(=アドボカ
シー)」という立場は、医師に限らず、大人の大切な役割といえます。「教育
と医学」も、「子どもたちのために」が創刊以来のテーマです。そこで満留先
生は、「教育と医学」との関連について話は展開していきます。ぜひご一読く
ださい。

◆執筆者紹介
●満留昭久(みつどめ あきひさ)
福岡大学医学部小児科学教授、医学部長。教育と医学の会編集委員。医学博士。
専門は小児医学。九州大学医学部卒。著書『ベッドサイドの小児の診かた(第
2版)』(編著、南山堂、2001年)、『小児神経学の進歩30集』(共著、診断
と治療社、2001年)など。

* 関連バックナンバー
満留昭久「<連載・人と人との絆を育む>親と子の絆を育む」
(「教育と医学」2004年6月号、特集「父親像をめぐって」)



【今月の立ち読み3】

「編集後記
丸野俊一(九州大学大学院人間環境学研究院教授)


発達心理学がご専門の丸野先生は、小中学校の授業観察を行って、子ども主体
の授業創造の研究に取り組んでおられます。
「教師が変われば、子どもが変わり、子どもが変われば、また教師が変わる、
といった両者の間にある互恵的関係性を信じ、その関係作りを目指して日々努
力する教師の前にこそ、子どもの『病んだ学びの姿勢』の改善を図る光が立ち
現れてくる」とご執筆されています。ぜひご覧ください。

また、前月号で丸野俊一先生は現在の子どもの学びについて、執筆されていま
す。併せてご覧ください。
丸野俊一「『心理的関わりの距離』が子どもの学びを変える」
     (編集委員の目・第11回)
 (「教育と医学」2005年9月号、特集「分権化の下での教育」)


* 関連バックナンバー
丸野俊一「子どもの思考はどう発達するか」
(「教育と医学」2005年2月号、特集「思考力を育てる」)

丸野俊一「こどわざに学ぶ“こころ”」
(「教育と医学」2004年8月号、特集「ことわざに学ぶ」)



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★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

2005年11月号の特集は「EQをいかに育むか」です。
感情のコントロールや、他者の感情の受けとめや対応の適切さを意味するEQ
を高めることの重要性について、現代社会で求められてきています。今月号で
は、EQの意味と意義を理解し、EQをどのように教育現場で育むかについて
特集します。
2005年11月号の内容(予定)

11月号は、10月27日発売です。
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★4.もっと知りたい! <今月の本棚>
本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などをご紹介します。
今回は、1冊紹介します。

◆勝俣暎史 著
『コンピタンス心理学』
培風館、2005年9月初版発行
B6判、240頁、1680円
現在、駒澤大学教授で心理学ご専門の勝俣暎史(かつまたてるちか)先生の新
刊が出版されました。
本書は、コンピタンスという概念から、心理学の全体像を統合することを目的
とする「コンピタンス心理学」の入門書です。

さっそく、著者の勝俣先生にコメントをいただきました(以下敬称略)。

編集部:「コンピタンス」という語はまだあまり馴染みがないように思います。
医学の世界などで、「対処」といったような意味でよく使われているようです
が、正しくはどのような意味なのでしょうか。

勝俣:「コンピタンス」という言葉は、近年、ビジネス界では、「コア・コン
ピタンス」(中核となる企業力)とか「コンピテンシー」(高業績達成者の能
力)という言葉とともに流行語となっています。
 心理学の領域では「環境と効果的に相互作用する有機体(人)の能力」と定
義されています。この概念を用いることによって、心理学は「有機(人)のも
つコンピタンスの相互作用を究明する学問領域である」ことが分かってきまし
た。いろいろな問題(支援を必要とする問題)は「コンピタンスの機能不全に
よって生じる」と考えられます。「コンピタンスが効果的に機能する」ような
教育や支援(治療、介護など)を行うことによって、いろいろな問題に対する
対処が可能になってくることも明らかになってきました。
 このような意味で、近年、極めて複雑・多様化している心理学や近接領域の
問題解決を図る上での共通の基盤となれば幸いです。

編集部:本書をどのような方々にお勧めしますか?

勝俣:この本は、教育に関わる人びと(親、教師、スクールカウンセラー、教
育行政担当者など)、医療・福祉に関わる人びと(臨床心理士、看護師、社会
福祉士、介護福祉士、医師など)、犯罪・司法の仕事に関わる人びとやビジネ
スの仕事に関わる人びと、将来、このような仕事に従事したい大学生や大学院
生をはじめ、人の心や生き方、多発する種々な社会問題などに関心をおもちの
一般の方々にも、広くご一読願い、われわれがかかえているいろいろな問題の
理解を深め、適切な対処の糸口を探すために役立ててほしいと思います。
  
編集部:最後に一言ございましたら、お願い申し上げます。

勝俣:コンピタンスの概念は、50年ほど前に心理学に導入されましたが、実用
的になったのは20から25年位前にすぎません。「コンピタンス心理学」と命名
したのは私ですが、まだ10年位前のことです。「コンピタンス心理学」が21世
紀の新しい心理学として大きく成長できるように、読者の皆さまの力強いご支
援をいただきたいと願っています。

編集部:お忙しいなか、ありがとうございました。

* 勝俣先生にご執筆いただいたバックナンバーの紹介
勝俣暎史「若者の死生観」
 (「教育と医学」2005年6月号、特集「生と死の教育」)
 
勝俣暎史「コンピタンスと自殺」
 (「教育と医学」2000年5月号、特集「増えている自殺」)
 

*以上の本と、笠原嘉『精神病』(本誌10月号「折々の1冊」のコーナーで紹
介)を、アンケートに回答くださった方の中から抽選で各1名にプレゼントい
たします。アンケートご記入はこちらからどうぞ


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■慶應義塾大学出版会からのご案内
★新刊
子どもたちのメンタリティ危機』須永和宏著 定価2,520円
 元家庭裁判所調査官が豊富な実務経験に基づき、解決への糸口を提示する。


★新刊ではないのですが、今回の特集にかかわりある書籍をご紹介いたします。
教育の理想』 村井実著 定価 3,360円
未来の学校教育の理想を説く。


21世紀の子どもたち』 矢作恒雄・金子郁容編著 定価3,360円
米英独韓日との比較を交えて、慶應義塾が総力を挙げて問う21世紀の教育モ
デル。

その他新刊のお知らせ


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■メルマガ「教育と医学」のアンケート・情報提供のご依頼
★アンケートにてご意見をお寄せください。
アンケートをお送りくださった方の中から、抽選で書籍『コンピタンス心理学
』(上記「今月の本棚」で紹介)、笠原嘉『精神病』(本誌10月号「折々の1
冊」のコーナーで紹介)を各1名の方にプレゼントいたします。
ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください。アンケート記入はこちらからどうぞ
1

★セミナー・研修会、新刊書籍の情報を募集しています。採用の折は、無料で
本誌に掲載いたします。メールにて、情報をお寄せください。
(掲載の折は、編集部より追ってご連絡いたします)
kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
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■ 次回のメルマガ「教育と医学」配信は、10月27日を予定しています。
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■編集後記
▼小学生高学年のころ「小学校の先生にはなるものではないな」と思い、中学
に進んでは「中学校の先生にはなるものではないな」と思い、高校では「高校
の先生にはまあなってもいいかな」と思った。その違いは何であったか?子ど
もの目を通した一面でしかないが、今思い返すと「先生であることを楽しんで
いるか・いないか」であったような気がする。嫌々学校に来ている先生は子ど
もにはすぐわかる。友達に会えるから学校へ行くけれど、先生は会いたくない
人ばかりなのだな、と同情した。しかし、今回の特集を読んで、こんな先生が
担任だったら、私も教師をめざしていたかもしれない…とも思った。子どもた
ちの人気の職業が、教師になってほしいものである。(編集担当N)
▼私は小学校のころはほとんど勉強せず、先生の姿をみると逃げ回っているよ
うな子どもでしたが、中学校2、3年のときだけ、勉強が好きで、寝食忘れる
ように勉強したことがありました。その原因は学校の歴史の先生の話が面白く、
それを一言でも聞き漏らしたくなくて、ノートにすべて書き写し、それを家に
帰って繰り返し読んで覚えていました。それにつられて他の科目も面白く感じ
て、憑かれたように机に向かっていました。生徒に特別に人気がある先生では
なかったのですが、私にとってはとても教育力のある先生でした。(システム
担当K)
▼アメリカ南部を襲ったハリケーンのニュースにはびっくりしました。びっく
りしながら、こんな唄を思い出していました。
♪クーリッジ大統領が汽車に乗って視察に来た/ノートを手にした太っちょの
小男を連れて/大統領は太っちょの小男に言った/「ねえ、君、この貧乏白人
の土地に/河はなんてひどいことをしたんだろうねえ」/ルイジアナ、ルイジ
アナ/すべてが僕らを押し流そうとしている♪
(ランディ・ニューマン『ルイジアナ1927』)
70年代の曲ですが、今回の事件を見るとアメリカにおけるある種の構造は結局
のところ変わっていない、ということでしょう。翻って日本では?と思わされ
たことでした。今回は真面目なものの、本誌特集からちょっと離れたように見
えるかもしれないですね。(販売担当O)


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E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp
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