3 ノース・ショア

 ノース・ショアには、今日でも、そのニューイングランド的、あるいは「アメリカ」的な風情が残されている。インフォーマントによると、かつて、この地域は、「夏だけ訪れる人々(ボストニアン)」向けに、「一年中そこにいる人達(労働者)」が様々なサービスを提供することで成り立っているような、小さな町が多く存在していた。しかし、高速道路が建設され、ボストンからの所要時間が二時間半から一時間に短縮されてからは、人口は倍増した。インフォーマントの大半が住む、今日のノース・ショアは、労働者世帯が暮らす幾つかの地区を除き、ボストンへ通勤する、「上流階級」か「中上流階級」のためのベッドタウンと一般的に認識されている。
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